デリーの階段井戸、アグラーセン・キ・バオリ
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 階段井戸とは、「雨を貯める人工的な溜池」で、その歴史は紀元前3000年までさかのぼるのだとか。「階段井戸」を検索するだけで、素晴らしい階段井戸画像がザザザザ~っと上がってくるので、階段井戸巡りだけに絞っても、インドを超えて壮大な建築文化と歴史の旅が出来そうです。

ここデリーのアグラーセン・キ・バオリも歴史的産物で、誰がこれを建築したかを証明する歴史的記録はなく(残念!)、伝説の王アグラーセンによって建てられたということで、この名前がついています。 14世紀のデリー・スルタン朝のトゥラグ時代に「再建」。階段井戸の長さは60メートル、幅は15メートル。乾季の終わりに一番暑い4月が来て、その時期は一番水が枯渇し、水位も一番下になっていたでしょうから、水汲みのお仕事される方はこの階段を降りたり登ったり、重い水を抱えて大変な事だったろうナ…。

実際、階段井戸はインドの乾季を超えるために必要なものでしたが、イギリス人が入植した時に不衛生を理由に利用が廃止されました。遺跡として保護されているものもありますが、多くの井戸は放置され徐々に風化が進んでいるそうです。IMG_3697

今回訪れたデリーのアグラーセン・キ・バオリは、一応、門はありますが、階段を降りていくと、匂いとコウモリの鳴き声が強くなり、後者の放置感を否めません。
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また、訪れたかった別にある二つのデリーの階段井戸は残念なことに、閉鎖されていました。
 
世界の何処の若者も似たような写真の撮り方☺️
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しかし、このアグラーセン・キ・バオリは、映画「PK」のロケ地になったせいか、訪れてみると、そこは若者が集うデートスポットになっていました。

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いやはや、こうした遺跡を訪れる度、インド人は凄いと感嘆します。王宮ではなく、こうした人々の生活に根付くものが、無機質な質感の冷たい箱ではなく、美しい幾何学模様を成しているところに、造り手の頭脳だけでない、とんでもない面白味を感じるのです。
歴史をちょっと紐解くと、インド人の自信はイギリス統治時代に封じ込められてしまったのでは…と思う事があるのですが、今回の小さな週末観光でもそれを感じ、また、その思いが確信に近づきました。

アグラーセン・キ・バオリは、毎日午前9時から午後5時30分まで開いています。無料。
(これを書くために、西遊インディアのWebサイトと、Wikipediaを参考にしました)


場所Agrasen ki baoli
Hailey Road, KG Marg, near Diwanchand Imaging Centre, New Delhi, Delhi 110001 


デリーの階段井戸がロケ地になった映画「PK」せっかくアグラーセン・キ・バオリに行ってきたので、鑑賞しました。Netflixでは日本語字幕が出てこないので、他の配信サービスを使いました。

映画の主題は、宗教と愛。
面倒に巻き込まれたくないから、誰もが避けて通る話題「宗教」。そして世界中で悲惨な喧嘩の原因になっている「宗教」。このテーマを、インドあるあるエピソードを笑いで交えながら、主人公が直球ど真ん中で問題提起。途中、
「コレ、どうやって収拾をつけるのだろう?」
と心配しましたが、さすが「きっと、うまくいく」のラージクマール・ヒラーニ監督。大切な場面で、
「そうくるか!」
と唸り、前半であんなに笑ったのに、後半は机の上にティッシュの山を作ることになりました。悪役を追い詰めすぎないところもインドらしいです。そして今、UPしようとしているPR動画を見ていても涙が出てくる私です。

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