デリー・スクーター女子
現代のデリー女子は、女子同士で日本酒をぐいっといく(利き酒インド女子)し、スクーターを走らせ、仕事へも行きます。
1990年代は想像もつかなかった光景。私が車の中で
「今はインド女性もスクーターに乗るんだねえ。」
と呟いたら、運転手さんは、昔は両親が、若い女性が外に1人で出ることすら、許さなかったけど、現代インド女性は仕事を持ち、自立しているから、スクーターに乗るのは普通のことだと言いました。
運転手さんの奥さん
その運転手さんは、今日から休みをとって旅行に行くそうです。
なんでも、ラジャスターンに奥様と行かれるのだとか。ここデリーは本日の最高気温41度と、暑いのですが、なんと、その地域の本日の予想最後気温は45℃。ここより暑い。デリーよりも常に5度ほど暑い。その上、目的地には、人も多くあつまるそうです。
それはまた、なんといいますか、つまり、疲れに行くようなものではないですか。インドの観光地には避暑地だってあります。せっかくたまの休みを取って、それなのに、何が悲しくて暑いデリーよりも暑い場所へ行くのか…??
「ええええええっ、45℃!」
と、涼しい車内で、自分の疑問を飲み込みながら驚く私に、運転手さんは、滔々と語りました。
何故なら、ラジャスターンにはKhatushyamというお寺があって、敬虔なヒンドゥ教徒である運転手さんの奥さまが、そこに祀られているクリシュナー神やバルバリカ神を崇拝する巡礼に行きたいと仰ったそうです。そこで、彼は休暇をとり、奥様を連れて行ってあげようと考えたそうです。
彼はさらに、
「マダム、ワイフが居なければ、人生は無いよ」
といい、私を感激させました。
奥さま、愛されてるね~💝。
映画「パットマン」の旦那さんみたいだわ😍。
そういえば、奥さまは彼に、あれを食べなさい、これを飲みなさいと、始終世話を焼いてくれるという話を聞いたことがあったので、
「アナタのマダムは、アナタを毎日ケアしてくれてるものネ。」
と私が言うと、運転手さんは即座に
「イエ~ス。」
ヨコヨコに首を振る運転手さんの後ろ姿を見ながら、
「お互いに守り守られ、愛の形って、さまざまだなぁ。」
と、オバハンはうっとりするのでした。
おそらく2人は、リゾート旅では得られない、宗教的高揚感・充実感を得てデリーに帰って来るのでしょう。
日本に帰ると、
「女性が虐げられていて、インドは酷い国なんでしょう?」
と眉間に皺を寄せて尋ねられことがあります。その方が話題性があって、メディアで取り上げやすいのでしょうか? 悲惨なエピソードの方が記憶に残りやすいのでしょうか?
「いえいえ、それは一部、インドの一面で…」
と、私は話しますが、淡白な人間関係の日常会話で、私の「いえいえ」は、あまり伝わってなさそうです。
しかし、炎天下を、涼しげなクルタを靡かせスクーターに乗る自立ガールは素敵だし、愛され大切にされる奥さんエピソードも幸せ気分になり、運転手さんの「マダム、ワイフが居なければ…」のフレーズを、思い出すと一日中ニコニコしてしまいます。
そこに悲壮感は皆無。
そしてこれらは、どちらもインド女性の現代(昨日)のお話です。

にほんブログ村

現代のデリー女子は、女子同士で日本酒をぐいっといく(利き酒インド女子)し、スクーターを走らせ、仕事へも行きます。

「今はインド女性もスクーターに乗るんだねえ。」
と呟いたら、運転手さんは、昔は両親が、若い女性が外に1人で出ることすら、許さなかったけど、現代インド女性は仕事を持ち、自立しているから、スクーターに乗るのは普通のことだと言いました。
運転手さんの奥さん
その運転手さんは、今日から休みをとって旅行に行くそうです。
なんでも、ラジャスターンに奥様と行かれるのだとか。ここデリーは本日の最高気温41度と、暑いのですが、なんと、その地域の本日の予想最後気温は45℃。ここより暑い。デリーよりも常に5度ほど暑い。その上、目的地には、人も多くあつまるそうです。
それはまた、なんといいますか、つまり、疲れに行くようなものではないですか。インドの観光地には避暑地だってあります。せっかくたまの休みを取って、それなのに、何が悲しくて暑いデリーよりも暑い場所へ行くのか…??
「ええええええっ、45℃!」
と、涼しい車内で、自分の疑問を飲み込みながら驚く私に、運転手さんは、滔々と語りました。
何故なら、ラジャスターンにはKhatushyamというお寺があって、敬虔なヒンドゥ教徒である運転手さんの奥さまが、そこに祀られているクリシュナー神やバルバリカ神を崇拝する巡礼に行きたいと仰ったそうです。そこで、彼は休暇をとり、奥様を連れて行ってあげようと考えたそうです。
彼はさらに、
「マダム、ワイフが居なければ、人生は無いよ」
といい、私を感激させました。
奥さま、愛されてるね~💝。
映画「パットマン」の旦那さんみたいだわ😍。
そういえば、奥さまは彼に、あれを食べなさい、これを飲みなさいと、始終世話を焼いてくれるという話を聞いたことがあったので、
「アナタのマダムは、アナタを毎日ケアしてくれてるものネ。」
と私が言うと、運転手さんは即座に
「イエ~ス。」
ヨコヨコに首を振る運転手さんの後ろ姿を見ながら、
「お互いに守り守られ、愛の形って、さまざまだなぁ。」
と、オバハンはうっとりするのでした。
おそらく2人は、リゾート旅では得られない、宗教的高揚感・充実感を得てデリーに帰って来るのでしょう。
日本に帰ると、
「女性が虐げられていて、インドは酷い国なんでしょう?」
と眉間に皺を寄せて尋ねられことがあります。その方が話題性があって、メディアで取り上げやすいのでしょうか? 悲惨なエピソードの方が記憶に残りやすいのでしょうか?
「いえいえ、それは一部、インドの一面で…」
と、私は話しますが、淡白な人間関係の日常会話で、私の「いえいえ」は、あまり伝わってなさそうです。
しかし、炎天下を、涼しげなクルタを靡かせスクーターに乗る自立ガールは素敵だし、愛され大切にされる奥さんエピソードも幸せ気分になり、運転手さんの「マダム、ワイフが居なければ…」のフレーズを、思い出すと一日中ニコニコしてしまいます。
そこに悲壮感は皆無。
そしてこれらは、どちらもインド女性の現代(昨日)のお話です。

にほんブログ村
