誰とでも
私の初駐在帯同は、ここ、インドですが、生活が始まった時に良人に言われた言葉が、タイトルの言葉です。彼は
「まず言っておくけど、君はここで誰と喧嘩をしてもいいよ。たとえ僕の上司の奥さんとでも。僕は何も困らない。」
と言いました。今でも感謝しています。
このように言われて、私は奥さん同士の喧嘩に明け暮れていました…ということはありませんが、長い転勤生活の中で2度トラブルがあり、それは両方ともインドでした。

家庭車
当時は、一台の家庭用の車を外出時に使うために、同じ会社の奥さんと共有していました。それぞれが割り当てられ、決められた曜日にその車を利用するのです。それ以外に必要な時は別のドライバーを雇います。
 ある先輩奥さんが私に、私の利用日に、私が使わない時間がある時は、直ぐに彼女の家に車を回して欲しいと言いました。理由は、お子さんがいるから何かと車が必要との事。もやっとしたので、始めに良人と相談し、その後、それは出来ませんと、はっきり断りました。

 物理的に不可能では無いし、「助け合い」という考え方もありますが、一年、二年とそれを続けると、「もやっと感」が積み重なり不満に変化するだろうし、そうでなくても、結局気を使いすぎて自分の首を絞めることになるのが予測されたからです。
 当然、その奥さんは気分が良くなかったでしょうし、私は彼女にとって「お子さんのいる家庭に気遣いができない冷たい人間」という位置づけをされ、支店長夫人にも考えを変えないかと問われました。しかし、夫婦でよく話し合って決めたことなので、それを再びはっきり断ると、真綿タイプの嫌味を言われました。

 決まりよりも、情緒を優先し、それに流されやすい人の真綿は罪だと思います。私を諭す前に、いや、年下の奥さんの好意や我慢、譲る心、に頼る前に、決まりに不満がある人が、それを変えるための努力をすべきです。そしてこの場合、その交渉の相手は、与し易い目下の奥さんではなく、会社です。私は夫婦で出した答えは正しいと信じ、家庭用の車利用日は堂々と使い、その後会社の催しで2人に会う時も、気合いを入れて、にこやかに付き合い続けました。
 しかし、運命がどう転んだか、その奥さんも支店長夫人も、しばらくしないうちに、本帰国してしまいました。

ハウスキーパー
 2度目は他社の奥さまとのトラブルです。ある大きな会社の偉い方の奥さまが、私の家で働いていて辞めていったハウスキーパーについて、どんな問題があったかをお尋ねになりました。そのハウスキーパーを雇うかどうか検討されていたからです。私は、そのハウスキーパーに痛い目にあったので、起きた事実を話し、奥さまは、そのハウスキーパーを雇わない事を決めました。
 
 数日後の早朝、そのハウスキーパーが我が家の前に抗議に来ました。彼女は、
「○○(←夫の会社の名前)と○○(←私の苗字)が、私の就職を邪魔している」
と叫んでいます。どうやら、大きな会社の偉い方の奥さまは、私と、夫の会社の名前を出して、
「彼ら(私たちのこと)が、雇うなと言ったから、アナタ(叫んでいるハウスキーパー)を雇わない。」
と説明したらしいのです。
これは、正式に会社を通して抗議しますと、その奥さまに電話で伝えました。命に関わる事柄だからです。その後、奥さまは、我が家に謝罪にいらっしゃり、私はそれを受け入れました。

どきどき・ぶるぶる
 両ケースとも相手は歳上で、1番目のケースはまだ「嫌な人と思われたらドウシヨウ」という考えに囚われていた頃だったし、2番目のケースは、二回りくらい上の奥さまでした。
 一方、私は会社の中で一番下っ端の、海外経験の少ない身でした。だから、うねうね、うじうじ悩んで、しかし、やっぱり拒否や、抗議をしようと決めた時は、とても怖かったです。事実から逃げたかったし、どきどきし、電話をもつ手には汗、身体は震え、支店長夫人に考えを変えるように言われた時は心がくじけそうでした。
 でも、勇気を出してよかった。
 その後は両方とも私にとって良い方へ向かったからです。
 この経験を得たせいか、その後は何処へ行っても、この二つ以上のトラブルにはあっていません。

 光陰矢のごとしで、私もあっという間に、2番目の奥さまの年代になってしまいました。知らないうちに老害を撒き散らしていることもあるでしょう。若い時のどきどき・ぶるぶるしながら自分を奮い立たせた事を覚えておき、もし自分が間違っていたら、素直に謝罪できる人間でありたいと今は思っています。


オマケ
Instagramの@dancyu_mag にアップされていた、最近のスペインでも人気と言われる「マンゴーのガスパチョ」を作ってみたよ!
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おお、これは!って味わい。マンゴーが安くて美味しいインド(もうシーズンは終わりつつあるが)にいるなら作るべし、作るべし。
うーんと冷たくして、どうぞ~💝。
デザート寄りにも、ふやかしたパンを加える通常タイプ寄りにもできるらしい。

私が作ったのは、デザート寄り。甘党良人が、喜んだ。レシピのシェリービネガーがなかったので、モダンバザールで599ルピーで買った、イタリアの白ワインビネガーを使用。しかし、酸味はニンブー(インドのレモン)で充分😊と、感じました。そして、オリーブオイルの代わりに、インドのオーガニック・マスタードオイルを使ってみたいという欲求がムクムク。

レシピは、こちらから↓



ここに「一年中楽しみたいガスパチョ」が連載されています。


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