予定変更
お客さまがキャンセルになったので、休日出勤をしてくれたお手伝いさんに、メヘンディをお願いしました。彼女は稼ぎたい人で、デザインの学校で資格をとり、コロナ前はビューティーサロンの施術師をしていたので、それじゃあ…ということで☺️。

ラジャスタン風メヘンディ
デザインはラジャスタン風。
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ラジャスタンは、お手伝いさんの出身地です。


手の甲は、ピーコック。
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複雑なデザインです。これが顔、その下は胴体、顔の後ろは広げた羽…というところまでは、彼女の説明をふむふむと聞いていたのです。
しかし!
胴体の下は、ピーコックの後ろ姿、そして、人差し指下と、親指下にある、二枚の葉っぱみたいなのは、ピーコックの羽を大きくしたところ(しかも表と裏)と聞いて、私は、ぶったまげました。
それは、
「いろいろな角度から見た物の形を一つの画面に収めた (Wikiより)」、キュビズムではないですか‼︎
しかも羽の拡大絵まで。

Wikiには、「20世紀初頭にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって創始され」となっているけど、きっと、ラジャスタンの人は、ピカソより遥か昔に、このデザインを創造し、人々は素朴に楽しんでいたのだと推測します。おそらく、愚かな現代人のように、それを高額取引の道具にすることなく。そして、それをお手伝いさんが、30分もかけずにヒョイヒョイ描いてしまう。
ああインド人、奥深すぎ‼︎の巻。


因みに、手のひらは、ひまわり。
(左がわの滲んでいるのは私が触ってしまったせい。ごめんよう🙏)
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向日葵の下は、光。
何故光が下に来るのか?こうなると「絵で表現したいもの」の絵描き欲が、ピカソを上回っていませんか?と独りごちるワタクシ。発想が、なんて自由なのでしょう。

メヘンディの相場は?
かなり高いデザイン性と思いますが、こうしたものを施術する技術費が、インドは安いのです。お手伝いさんはマイハートだからと言いましたが、
「まぁまぁ、本当のところは幾らなの?」
と尋ねたら、メヘンディ自体は、50ルピー。施術費は100ルピーだと言います。私も天才以外はクソ!という世界の末席にいるので、こうしたインドの施術師さんのことを思うと切ない。

ビューティーサロンのチップ
そうそう、彼女の話によると、インドのビューティーサロンでは、心あるインド人はチップを500ルピー払うそうです。施術しても、お給料は少ないから、彼女がサロンで働いていた時、そのチップは本当に嬉しかったのだそうです。

彼女は絵心がある人なので、ハウスキーピングではなく、本来の彼女の世界で生きられれば良いけど、絵よりハウスキーパーの方が確実なお金になるのはどこの世界も同じです。


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