陽はすでにカンジス川から

こんにちは、Yukettaです。夫の駐在に帯同して参りました。 危険情報や感染病情報は海外安全ホームページにお任せして、こちらでは楽しいインドの生活日記や様子をお届けしたいです。

20年前の思い出

インド新茶シーズン到来

帰国お土産を求めてコンノートのミッタルさんへ。
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お店に入り、挨拶するや否や、卓上のシルバニードルが目に留まり、
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「わあああ、ホワイトティ、今年のですか?」
と指を差しながら、一直線、机に向かってしまいました。
そんな私に、背の高い店員のサンディーブさんが穏やかな声で、
「昨日開けたばかりです。」
と、にっこり。
シルバーニードルは、入荷したばかりだったのです。

ファーストフラッシュは、先週入荷。
そこで、これまた今年のニルギリのアーリースプリングと、アッサムとをテイスティングさせていただきました。
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そうこうしているうちにミッタルさんも登場。午前中だったのに、お目にかかれてラッキー。3人でそれぞれのお茶をテイスティング。 
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そして、淹れたてお茶の葉に順番に鼻を近づけ、その度
「うーん、素晴らしい」
と、ため息。幸せ時間を分かち合いました。
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ミッタルさんはお店が大きくなっても、25年前と変わらず、腰が低く、優しい。

それにしても、お茶好きの皆さんには、ワクワクが止まらない季節ですね~。

私は、やっぱりダージリンのファーストフラッシュが好きだなあ。子どもの頃、初めてダージリンティを飲んだ時の衝撃も忘れられないし、25年前の初インド国内旅行もダージリン。何故か知らないけど、その後も何度か行けてしまうダージリン。茶道を愛していた亡き母も連れて行けたし、コロナ禍の旅行キャンセル時期も、隙間を縫うように行けてしまった。逆に行けていない場所もいっぱいあるのに。きっとこれは縁みたいなものだね。大切に育てようと思います。

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お手伝いさん、ああ、お手伝いさん

お土産
故郷に帰っていたお手伝いさんからのお土産。
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妹さんが編んだそうです。

お手伝いさん~😭
ご家族~😭😭、
ありがとう😭😭😭。
昨日の気温は、27℃まで上がりましたが、つかいました😤。だって嬉しいんだもーん🥰。


いつまでも
現在、お手伝いさんとの関係は、良好ですが、しかし、これは「たまたま」であると、思います。
特に初駐在員の2000年前後は、ミネラルウォーター盗難事件、夫の使用済みパンツ盗難事件、庭の大根盗難事件、電気盗難事件等、等、等、ぶったまげ出来事連続で、その度にダラダラと繰り返される、インド人テキ言い訳にブチ切れたり、逆ギレヒステリーに呆然としたり…、お手伝いさんには痛い目に遭わされてきました。

偽善平等の中で育った日本人の私が、お手伝いさんと、なんとか良い関係を築けるようになったのは、3番目の駐在地からです。
しかし、初インド時に、ぶったまげお手伝いさんとの経験があるから、「たまたま」であっても、誠実なお手伝いさんに出会うと、素直に感激してしまいます。
しかし、
「その気分に浸ってはイケナイ。」
そう、過去の自分が囁きます。
「いつまでも
居ると思うな
良いメイド」
は、いつも心の片隅に。
嬉しい時ほど、気持ち引き締め。
さぁ、週の終わり。今日もがんばろ〜!

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アヴァロン・メーラー

アヴァロン・メーラー
ボランティア・グループの一員として参加。私は無難な唐揚げとごはんを様子を見ながら数パックをお出ししました。
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初駐在の2000年頃、日本人会のバザーとなると、それは日本人社会総出動のお祭りでした。お店のような洋菓子和菓子は、プロ級の腕前の方にお任せ。一方私のような不器用モンは工夫が必要です。そこで、ドライバーさんにヘルプをお願い。彼にドラえもんの漫画を持たせ「どこかのお店」で、ドラえもんキャラの焼きごてを作ってきてもらいます。こうしてインドで「ドラちゃんの顔の入ったどら焼き」が出来上がり、あんこの不出来をカバー。
または、「大吉/大凶入り・おみくじ天むす」とか。とにかく、自分は味より面白勝負!みたいなことをやっていました。
「大凶は入れちゃダメ」
と先輩奥さまに注意もされましたが😅、実は「Yukettaさんと握手で大吉に」みたいな文面もおみくじに載せていたので、一件落着。こうして、不器用モンでも、好きなように、自由にやらせてもらっていました。

今回、無難な唐揚げになったのは、コロナの停滞後の様子見出発のせいと、言い訳する自分がいます。
とはいえ、無難より、面白を追求した方が、よりインドと仲良しになれることを、私は、知っています。そして「インドと仲良し」を求めるほど、周りのインド人たちが、それはそれは、一所(或は一緒☺️)懸命、自分に尽くしてくれることも。そして、そんな自分を彼らが必ず覚えていてくれることも。
だからもう、人の様子を見て、無難に…はやめよう、何のためにするのか、その原点に戻ろう…そう思います。

あと、人を繋ぐためにはやっぱり言葉。昨日はあれが精一杯でした。もし、インドにもう少しいられるのなら、もっと語学を頑張らなくっちゃ。もっと、もっと本も読まなくっちゃ。
しかし、しかし、しかし!頭と口が、回らない。すぐに忘れてしまう。それが、まっこと恨めしいです。

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恩送り

1990年代末、初駐在の時、右も左も分からない私は、デリーに駐在するさまざまな方と、会ったことのない人々が積み重ねた知恵に助けられ、それは、もう感激の連続で、いちいち目を潤ませていたのです。


ある日、先輩奥さまのお宅で、
「受けた恩をお返しできません…」
とメソメソする私に、本帰国を控えた彼女は、
「あ~ら、恩なんて受けた相手には返せないものよ。後から来る次の人に返していけば良いのよ~。」
と、カラカラ明るく仰り、この日以来、世話になった人の前で、イジイジするのはやめようと誓った事があります。

まさにvolunteerボランティア、自発的な、自ら進んでの、他者に対して見返りを求めない行為。それをする人には多からず少なからずその人の背景にその理由があり、そこに感情的に過剰に反応するのはナンセンスと、今なら分かります。

あれから15年くらい経って、一冊の本に出会い、あの先輩奥さまが仰った「恩を受けた相手ではなく後の人に返していく」という行為を表す言葉に辿り着きました。

それは、友井羊さんの
「ボランティアバスで行こう!」
というミステリー小説に出てきた
「恩送り」
という言葉です。

Wikiを見てみると、すでに江戸時代にはあった言葉で、井上ひさしさんも作品で、使用しているのだとか。知らなかったナア。

今でも、何かお世話をする機会が与えられた時は、淡々と、または言葉をえらびながら、私に手を差し伸べてくださった優しい方々の顔が思い浮かびます。

「ボランティアバスで行こう!」はミステリーですが、読後感が優しい小説です。
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文庫


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喧嘩してもいいよ

誰とでも
私の初駐在帯同は、ここ、インドですが、生活が始まった時に良人に言われた言葉が、タイトルの言葉です。彼は
「まず言っておくけど、君はここで誰と喧嘩をしてもいいよ。たとえ僕の上司の奥さんとでも。僕は何も困らない。」
と言いました。今でも感謝しています。
このように言われて、私は奥さん同士の喧嘩に明け暮れていました…ということはありませんが、長い転勤生活の中で2度トラブルがあり、それは両方ともインドでした。

家庭車
当時は、一台の家庭用の車を外出時に使うために、同じ会社の奥さんと共有していました。それぞれが割り当てられ、決められた曜日にその車を利用するのです。それ以外に必要な時は別のドライバーを雇います。
 ある先輩奥さんが私に、私の利用日に、私が使わない時間がある時は、直ぐに彼女の家に車を回して欲しいと言いました。理由は、お子さんがいるから何かと車が必要との事。もやっとしたので、始めに良人と相談し、その後、それは出来ませんと、はっきり断りました。

 物理的に不可能では無いし、「助け合い」という考え方もありますが、一年、二年とそれを続けると、「もやっと感」が積み重なり不満に変化するだろうし、そうでなくても、結局気を使いすぎて自分の首を絞めることになるのが予測されたからです。
 当然、その奥さんは気分が良くなかったでしょうし、私は彼女にとって「お子さんのいる家庭に気遣いができない冷たい人間」という位置づけをされ、支店長夫人にも考えを変えないかと問われました。しかし、夫婦でよく話し合って決めたことなので、それを再びはっきり断ると、真綿タイプの嫌味を言われました。

 決まりよりも、情緒を優先し、それに流されやすい人の真綿は罪だと思います。私を諭す前に、いや、年下の奥さんの好意や我慢、譲る心、に頼る前に、決まりに不満がある人が、それを変えるための努力をすべきです。そしてこの場合、その交渉の相手は、与し易い目下の奥さんではなく、会社です。私は夫婦で出した答えは正しいと信じ、家庭用の車利用日は堂々と使い、その後会社の催しで2人に会う時も、気合いを入れて、にこやかに付き合い続けました。
 しかし、運命がどう転んだか、その奥さんも支店長夫人も、しばらくしないうちに、本帰国してしまいました。

ハウスキーパー
 2度目は他社の奥さまとのトラブルです。ある大きな会社の偉い方の奥さまが、私の家で働いていて辞めていったハウスキーパーについて、どんな問題があったかをお尋ねになりました。そのハウスキーパーを雇うかどうか検討されていたからです。私は、そのハウスキーパーに痛い目にあったので、起きた事実を話し、奥さまは、そのハウスキーパーを雇わない事を決めました。
 
 数日後の早朝、そのハウスキーパーが我が家の前に抗議に来ました。彼女は、
「○○(←夫の会社の名前)と○○(←私の苗字)が、私の就職を邪魔している」
と叫んでいます。どうやら、大きな会社の偉い方の奥さまは、私と、夫の会社の名前を出して、
「彼ら(私たちのこと)が、雇うなと言ったから、アナタ(叫んでいるハウスキーパー)を雇わない。」
と説明したらしいのです。
これは、正式に会社を通して抗議しますと、その奥さまに電話で伝えました。命に関わる事柄だからです。その後、奥さまは、我が家に謝罪にいらっしゃり、私はそれを受け入れました。

どきどき・ぶるぶる
 両ケースとも相手は歳上で、1番目のケースはまだ「嫌な人と思われたらドウシヨウ」という考えに囚われていた頃だったし、2番目のケースは、二回りくらい上の奥さまでした。
 一方、私は会社の中で一番下っ端の、海外経験の少ない身でした。だから、うねうね、うじうじ悩んで、しかし、やっぱり拒否や、抗議をしようと決めた時は、とても怖かったです。事実から逃げたかったし、どきどきし、電話をもつ手には汗、身体は震え、支店長夫人に考えを変えるように言われた時は心がくじけそうでした。
 でも、勇気を出してよかった。
 その後は両方とも私にとって良い方へ向かったからです。
 この経験を得たせいか、その後は何処へ行っても、この二つ以上のトラブルにはあっていません。

 光陰矢のごとしで、私もあっという間に、2番目の奥さまの年代になってしまいました。知らないうちに老害を撒き散らしていることもあるでしょう。若い時のどきどき・ぶるぶるしながら自分を奮い立たせた事を覚えておき、もし自分が間違っていたら、素直に謝罪できる人間でありたいと今は思っています。


オマケ
Instagramの@dancyu_mag にアップされていた、最近のスペインでも人気と言われる「マンゴーのガスパチョ」を作ってみたよ!
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おお、これは!って味わい。マンゴーが安くて美味しいインド(もうシーズンは終わりつつあるが)にいるなら作るべし、作るべし。
うーんと冷たくして、どうぞ~💝。
デザート寄りにも、ふやかしたパンを加える通常タイプ寄りにもできるらしい。

私が作ったのは、デザート寄り。甘党良人が、喜んだ。レシピのシェリービネガーがなかったので、モダンバザールで599ルピーで買った、イタリアの白ワインビネガーを使用。しかし、酸味はニンブー(インドのレモン)で充分😊と、感じました。そして、オリーブオイルの代わりに、インドのオーガニック・マスタードオイルを使ってみたいという欲求がムクムク。

レシピは、こちらから↓



ここに「一年中楽しみたいガスパチョ」が連載されています。


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プロフィール

Yuketta

こんにちはYukettaです。回り回って最初の駐在地ニューデリーに戻って参りました。4コマ漫画のように、最後はクスッと笑ってしまう日々を与えてくれるインドが大好きです。大変化を遂げたこの大都市と初めて出会った場所のつもりで向き合っていきたいです。

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