陽はすでにカンジス川から

こんにちは、Yukettaです。夫の駐在に帯同して参りました。 危険情報や感染病情報は海外安全ホームページにお任せして、こちらでは楽しいインドの生活日記や様子をお届けしたいです。

Yukettaのラダック紀行

Yukettaのシッキム・ダージリン紀行⑯バイバイ、カンチェンジュンガ

バイバイ、カンチェンジュンガ
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気高い佇まいのヒマラヤ山脈。母との思い出も道連れ、いい日旅立ちだったナア。親孝行も少しはできていたのかナ、ワタシ。刺さっていた棘がまた一つ取れました。


今回は、色々閉まっているかもしれないけど、「とにかく動ける時は動ける場所で動こう旅」だったので、二泊三日という短い日程にたくさん詰め込んでしまいました。肺洗いは充分できて、気持ちよかったけれど、連日3時起きで、お爺さんとお婆さんは疲れました。

いつか、本来の、ゆったり山の旅で、お天気のご機嫌を伺いながらのんびりと過ごしたい…
…御来光・朝食の後は朝寝、昼食後は昼寝、カンチェンジュンガを目の前に読書三昧、ポカポカ湯たんぽ入りベッドの中で読書寝落ち、あとは、朝市、散策、ふらり食べ歩き…とかネ。

ネパール文化
アフリカに住んでいた時、モザンビークの若い女性が、
「アフリカは西洋人によってケーキのように分けられ、私はポルトガル語、コンゴはフランス語、南アフリカは英語と、別々の言葉を話すけど、実はバントゥというもので私たちは繋がっている」
と教えてくださり、そこにいるアフリカ女性がみんな、そう、そう、と頷いたのを見て、身震いした経験がありました。

また、南アフリカには、黒人初の大統領マンデラさんの前に、日本で言えば幕末の志士・坂本龍馬のように、志半ばで、アパルトヘイト抵抗運動の先駆けとして散った人々が大勢います。その代表がビコという男性で、彼は黒人の精神的な支柱。そして、彼のフルネームが「バントゥー・スティーブ・ビコ」なのです。

前述の女性の話を思い出すと「バントゥー」という彼の名前が、黒人達の魂をいかに震え立たせたかが、想像できます。彼の人生は映画になっていて、この映画の黒人たちが歌う「コシシケレリ・アフリカ」が圧巻です。




前置きが長くなりました。
今回、このシッキム・ダージリンに来て、私は、この「バントゥー」の話を思い出したのです。ラダックも、シッキムも、ダージリンも、また、デリーのチベッタンコロニーも、同じ何かを感じる!
似たような顔をした人々のベースに流れている「バントゥー」のような、何かがある!!
それはなんだろう?
その思い、問いかけを、最後の日、空港に向かう途中、バントゥーの話も含めてガイドさんにしてみました。
すると即答で、
「ネパール。」

「あああっ!!」
と、夫婦で頷くのでした。
帰宅して、調べるとネパール語は、パハール語群で、話されるのは、ネパール、インド、パキスタン、チベット。ここに歴史と宗教が絡んでくる背景がみえてくると、鳥肌がたちます。

となると、この近隣諸国、ネパール、ブータンにも、行きたいし、インド国内で言えば、ウッタラーカンド州やヒマーチャル・プラディ州に行きたくなってきます。そしてそこでは、きっと新しい発見に出会えると思う。もう、もうゾクゾクです。

私は、コロナ2年説オシなので、来年はイケると睨んでいます。
希望を持って年越ししよう!

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Yukettaのラダック紀行/総集編

ラダックの旅をまとめました

旅準備編。高山病対策やラダックの便利な言葉など  

ラダックへ出発編。感激の青空が待っていました。

日帰りでアルチへ編。僧院巡りの後は素晴らしいラダックおうちご飯が待っていました。

ランチョーの学校編。映画「きっと、うまくいく」のロケ地が待っていました。

パンゴンツォ編。瑠璃色の湖が待っていました。

パンゴンツォ編(2)パンゴンツォを後に名残惜しむ間も無く素晴らしいチベット料理が待っていました。

さよならラダック編。子供らしい沙弥様たちも一緒に唱える有難いお経の法要が待っていました。



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Yukettaのラダック紀行(7)最終日〜さよならラダック・また会う日まで

ティクセ僧院の早朝法要に参加法要前にこの気鳴楽器がレーの街に鳴り響く。
法要が始まると、中にいらした小さな一休さん・沙弥さまの子どもらしい様子に心打たれた。
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一番奥の祭壇にダライ・ラマ法王と、パンチェン・ラマ11世のお小さい頃のお写真。帰宅後お二人のことを調べると、この僧院でお参りしていらしたチベット仏教の信者の姿を思い出し、彼らの心を思うと胸がぎゅっと痛んだ。



さよならラダック
自然への畏怖。
自然からの恵み。
近代チベットの歴史。
チベット仏教徒の信心深さ。
ラダックの人々の情。
たくさんの経験をさせていただきました。


利用した旅行会社は、西遊インディア。
秘境の旅を得意としている旅行会社です。
実はもう一つ別の会社もあたりました。二つを比較し、吟味し、こちらを選択。決め手はパンゴンツォ日程がタイトでなかったことです。
また、旅行を通して西遊インディアが素晴らしかったのは、臨機応変に旅人の要望に応えてくださる親切なガイドさんと、ドライバーさんの運転技術。とりわけ、パンゴンツォ片道5時間、高地の狭い舗装されていないガタガタ道での対向車とのすれ違いテクニックには驚嘆!断崖絶壁を見下ろしながから、安心して身を任せていました。


こうしてラダックは、叶うのなら、また訪れたい場所の一つとなりました。今回行けなかったヌブラへも訪れたい。もちろん、ゆったりと予定を組んだじっくり無理のない旅が希望です。


Yukettaのラダック紀行-了

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Yukettaのラダック紀行(6)4日目〜さよならパンゴンツォ

パンゴンツォの朝
夜は寒くて、ガタガタ震え、寝床があたたまるまで時間がかかった。
明けて早朝、震えながらご来光を待つ。
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日が昇り、光を浴びると、全身に太陽の熱が伝わる。凄まじい陽のエネルギー。
あたたかい!
お日さまありがとうございます。
自然に、目を閉じて手を合わせている。

パンゴンツォでお粥
体調を崩した良人に、ガイドさん(ラダック人)がお粥を持って来てくださった。
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私の分も準備して下さったのでご相伴に預かりました。あたたかくてありがたい。腹下しと違い、高山病は調子が悪くても、胃の中に何か入れた方がいいのだね。
また、テント泊で、灯りは夜にならないとつきませんでしたが、お手洗いは水洗。道中のお手洗いが旧式和式のハード編だったので、私には紙が使えるお手洗いが本当にありがたく(…あっ、ありがたいばっかり☺️)、それが嬉しかった。


さよならパンゴンツォ
テントを後にし、映画「きっと・うまくいく」の、パンゴンツォ最終ロケ地へ。
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朝早く風が止んでいるせいか、穏やかな空気と風景。
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風が強かった前日とはまた別の水と空の色。
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そして、澄んだ水に入ると、それは背筋がシャキーンとする冷たさ。
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光と絶景に囲まれ、誰も彼もハッピー。
砂地に、映画の小道具が準備され、みんな
「All is well きっと、うまくいく」
と言って撮影している。
私も良人とガイドさんと一緒に大きな声で「きっと、うまくいく」と、言い撮影しました。
みんなが幸せな気持ちになる、「3idiots」は、なんて凄い映画!
織りなす碧色の湖に心をのこし、ここから5時間かけて、ラダック、レーの街へ戻る。
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ここにもやはりチベットの旗、タルチョが風に靡いていました。


ダライ・ラマ法王の夏のお住まい
レーの宿に向かう途中、ダライ・ラマ法王の夏のお住まいに立ち寄った。
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コロナ禍のため、人のいない2度目の夏。コロナ前は毎夏行われる法王法話に、チベット仏教徒と旅行者が訪れるという。
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ラダック最後の晩餐会
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ギャコック。ラダック最後の夜のお食事は、伝統的なチベット料理鍋。


寺院や家庭で心動かされた工芸が鍋にも施されている。
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◉ギャコックを、頂くためには、1日前に予約しなくてはいけません。それもそのはず、中にはよく煮込んだマトン肉だけでなく、野菜と和えた鳥ミンチを大豆皮で包んで揚げたり、お野菜が包んであったり、楊枝に刺したお野菜があったり、まるでおでんのような仕込みなのです。お野菜もたっぷり。スープが美味しくてあったまるのでついつい飲んでしまいますが、給仕さんがやってきてどんどん足してくださいます。
美味しくて、あったかくて…チベット伝統鍋は、とても豊かでした。

◉パンゴンツォには、レーから日帰りで行けるツアーもありますが、私は泊まって良かったと思います。その理由の第一は、時間によって違う色のパンゴンツォの水と空が見られた事です。そして、御来光時、お日様のありがたさが身に沁み、自然への畏怖と感謝の念が心にうわああああっと広がって行ったことが、泊まらなくては得られない経験でした。


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Yukettaのラダック紀行(5)3日目〜パンゴンツォ泊へ

朝、ラダックのパン屋さん 1個15円。
ナンとチャパティとピザを足して3で割った美味しさ。子どもがワクワクと包まれるのを待っていた。
豊かな味覚を持つ大人に育つのだろう。
そして、旅人の私たちは、焼きたてパンで贅沢な気持ち

いざパンゴンツォへ
◉ランチョーの学校記事⬇︎



◉パンゴンツォへの道
殆ど舗装されていますが、ガタガタ道もあり。
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もの凄く揺れるので、乗り物酔いするは人は準備が必要。高所恐怖症の人は、車の右側に座った方が良い。ガタガタ道では道路工事。女性が多く働いていた。
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子どもも連れている。手をよく動かしているのは男性よりも女性。この人たちは、朝の家事を済ませ、お弁当も準備し、このあと帰宅したら夕ごはんも作るのか。尊い人々。


標高5,300mのチャン・ラ(峠)でお手洗い休憩
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お手洗いは、旧和式のハード編😅。
空気が薄いので、ちょっと歩くだけでゼイゼイ。
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甘いのが苦手な私が、砂糖入りチャイを美味しい、有り難いと、心の底から思った。

パンゴンツォ到着
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映画「きっと、うまくいく」の最後のロケ地がここであると知った時から、ずっと来たかった、場所。
言葉はありません。

通信事情

同行した人のうち、唯一通じていたAirtelのスマホも通じなくなった。レーとの連絡は、ガイドさんを通じて、テント敷地内にある電話で。


パンゴンツォのお食事
高山病のせいか、あまりたくさん食べられない。
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でも、温かいお食事がありがたい。
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美味しく感じる。空気は綺麗だけど薄い。ダウンを着ていても寒い。ショールを足腰に巻いて、焚き火を楽しむ。
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見上げると、空には連続流れ星。いくも願い事がかけられる。過酷な状況であるほど、自然は美しい姿を見せてくれる。



パンゴンツォ(パンゴン湖)と高山病(当時の備忘日記)
ラダック大自然の旅、パンゴンツォへ行ってきました。
この旅に備え、連休を利用し、ゆったり日程を組みました。一番の懸念は高山病。平地のデリーから飛行機で1時間、いきなり標高3300メートル(富士山と同じくらい?)のラダックへいくので、高山病を和らげるための薬、ダイアモックス(デリーでは処方箋無しで1錠4ルピー\6円で購入できる)を半錠づつ旅の前日朝から1日二回飲んで準備しました。…しかし、キツかった~。例えば、車で5時間の旅の途中にあるトイレ休憩地点の一つ、標高5,300mのチャン・ラ(峠)のお手洗いは、旧式和式。「しゃがんで、立ち上がる」ことをするだけでゼイゼイゼイ。試しにカフェの外にある椅子に座って落ち着いてから、オキシメーターで測ると、数字は82😱(因みに夫は67←死んでます😅)。頂いたチャイがことのほか身体に沁みました。
その後、標高4,350mに位置するパンゴンツォに着き、そこで見たことのない景色にはしゃごうものなら、ゼイゼイゼイ(この景色の前ではしゃがないでいられます?⬇︎写真の数倍素晴らしい)
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歩くと息があがる、坂道は難行苦行。インスタ映えごっこで飛んだりしますが、その後はゼイゼイゼイ、ドウドウドウです。
スタスタ歩き、キビキビ仕事をされる土地の方を横目に、私は、癌の末期だったころの母を思い出すのでした。トイレまで歩けなくなり、常に酸素が必要…の状態の時の母もこうだったのかな、これは辛かったね。この感覚がわかっていれば、もう少し丁寧に病人の心に寄り添えたかもしれない。ああ、自分の想像力の無さが恨めしい。
それから、コロナ重症者。彼らもこんな風に辛いのか。厄介なのは、このゼイゼイゼイは、じっとしていると大丈夫で、すぐにでも走り出せそうな気がすることです。治ったと思って薬をやめたら一気に悪化等のエピソードは、こんなところから来るのかしら…などなど、いろいろ考えさせられました。
高山病は辛かったけど、でも、それでも来てよかった。生まれてから一度も見たことがない風景、色合い、引力から解き放たれて落ちていきそうな空、これでもかってくらい流れていく星、詩のような夜更け、太陽の光、ぬくもりのありがたさ。人を寄せ付けない厳しくも荒涼とした自然のむこうには孤高の美がある。それを教えてくれたのがラダックの大自然、パンゴンツォでした。

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プロフィール

Yuketta

こんにちはYukettaです。回り回って最初の駐在地ニューデリーに戻って参りました。4コマ漫画のように、最後はクスッと笑ってしまう日々を与えてくれるインドが大好きです。大変化を遂げたこの大都市と初めて出会った場所のつもりで向き合っていきたいです。

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