陽はすでにカンジス川から

こんにちは、Yukettaです。夫の駐在に帯同して参りました。 危険情報や感染病情報は海外安全ホームページにお任せして、こちらでは楽しいインドの生活日記や様子をお届けしたいです。

エンタメ

映画/“アタシがもっと欲しいモノ”


毎週火曜日、イタリアカルチャーセンターで、イタリア映画をチケットフリーで提供しています。

昨日の映画は、
「Cosa voglio di più」。
直訳すると、“アタシがもっと欲しいモノ”、と言うところか。
IMG_0555

邦題は「30日の不倫」
英題は「Come undone」 
「なんちゅう邦題や!」
と思っていたけど、邦題そのままのストーリーでした😅。
イタリア・ゴールデングローブ賞ノミネート作品。

仕事も夫も友人との余暇にも恵まれていても「埋められない何か」を見せられてもなあ。
しかし、いけないと思っていても、馬鹿だとわかっていても、そっちの道に進んじゃう人は、現実にいるわけで、ご主人に大切にされているのに「アタシがもっと欲しいモノ」の為に、他人の夫とセックスする行為に共感はできないけれど、その「ニンゲンだもの」な愚かさは偽りなく描かれていました。
唯一、美しいなぁと感じたのは、女優さんの裸体。綺麗でした。


不倫でなくても、その一口食べれば、呑めば、吸えば、身体に悪影響を与えると知っていも、口にしてしまうことから始まって、人ってわかっていても愚かなことをしちゃう、間違ってしまうもんです。

そして、私はキリスト教徒ではないけど、
「この中で罪を冒したことがないものだけが、石を投げなさい。」
と、おっしゃるイエスさまの教えに惹かれます。
だから、不倫は不健全だけど、それに陥った人に、関わりない人々全員が石を投げない世の中の方が、健全な気がします。

イタリア映画もヴィスコンティの「郵便配達は2度ベルを鳴らす」やペネロペ・クルスも名演の「赤いアモーレ(邦題😭)」とか、不倫を扱った名作が沢山あります。
中でも、奥さんが夫の過ちのツケをキッチリ払わせる映画「幸せのバランス」が、昨今見た中で、
「女性の権利が向上したのだなあ」
という意味で一番衝撃的で、過ちを犯したはずのご主人に、同情してしまうほどでした。

(字幕版)郵便配達は2度ベルを鳴らす
クララ・カラマーイ
2024-03-31



赤いアモーレ [DVD]
メディアファクトリー
2005-06-03



幸せのバランス(字幕版)
ルポ・デ・マッテオ
2018-10-26


30日の不倫
ジュゼッペ・バッティストン
2020-12-06



にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村

屋根裏の仏さま


昨日、早朝から一気読み。
IMG_9992
涙、涙。


スイス人をご主人にもつミャンマー人のお友だちが、
「私この本好き」
と2度メッセージをくれました。
調べてみたら、和訳があることがわかり、何がなんでも急いで読まなくてはいけない気持ちになり、夫に頼んで取り寄せてもらいました。

お話しは海外暮らしをする日本人の黎明期。
海の向こうへ渡った少女たちと日本ソサエティの出来事を「私たちの夫、私たちの子ども」と、複数形にして描いている。渡航前の不安から、尊厳皆無の初夜、厳しい労働、死と向かい合わせの出産、子育て、そして不義に至るまで、海外に住んだ先人たちは、コミュニティ中で、こうして数々の痛みを分け合って生きていたのだなあ。各国にある「日本人会」の大元は、ここが始まりだったのですね。

彼女たちが次世代に伝えたい日本人の個性、肝、美学、精神性等が、彼らの子どもたちに一蹴されていく構図は現代と似ていて切ない。そうしたものは、生死を伴う究極のシチュエーションでなければ発動しない事も。当時の人々の状況とは比べもにはならないけど、私も、普段は蔑ろにしている自分の中にある仏さまに気付き、カァッと火がつき、心の拳で抱きしめるのは、異国でその国の人々と対峙する時でした。

華やかなヒロインではない、この時代に生まれていたら、自分もこうなる運命だったかもしれない名もなき女たちを、歴史の彼方から掘り起こした良書。名もなき歴史を葬るのも罪と思う。

作者は、Jurie Otsuka。日系アメリカ人。訳されてる本は他に「天皇が神だった頃」。
日本が好きなお友だちのおかげで、一つ世界が広がった。感謝。
「私もこの本好き」
と、メッセージをおくります。

若い才能をデリーで


昨日は、Elia Cecino、2001年生まれのピアニストのコンサート。於・イタリア文化センター
IMG_9918
ヨーロッパやアメリカで数々のコンペティションで賞を獲得し、今年ニューヨークデビューをしている若手演奏家。


素晴らしかった ~。プログラムは、リストとブラームスと現代曲。強弱の振り幅の広い演奏で、そのバランスも絶妙で知的。そして、ピアノが良く鳴っていた。
リストもよかったけど、ブラームスが圧巻。
↑こちらは、Fazioliでベートーヴェンを弾くCecinoさん。音のキレかよくて耳に気持ち良い☺️

アメリカで勉強したインド人ソプラノの伴奏もされていました。彼女はプッチーニのアリア2つとペトラルカから一曲。
IMG_9896
軽い声のソプラノでした。


伴奏からソロに変わる時、ピアノの譜面台をCecinoさんが、ご自分で付け外しされていた。
IMG_9898

「これからソロピアノを聴取の前で弾く人に、なんてことをさせるんだ!」
と思った。また、照明のつけ忘れを、彼が曲と曲の合間に指摘。
段取り悪すぎ。
ボランティアで、私がその力仕事のお手伝いをしたい。心の底からそう思う。

しかし、イタリアでは、そうした段取りを気にしないで、王様のように演奏そのものをするだけのプレイヤーは、ごく一部限られたスターだけ。才能あふれる演奏家でも大抵雑事を気前よく、気さくにする。礼節とか、演奏家に対する尊厳とか、外タレを持ち上げすぎるとか、音楽そのもの以外の場所で生徒を縛る音楽教育世代の私は、いつもそこに驚く。Cecinoさんも、当たり前のように譜面台の付け外しをし、照明が着くまで、ピアノの前に座り穏やかに待っていた。 

しかし一旦演奏が始まると、そんな雑事がなかったかのように、ドイツロマン派の高みの世界へ、私たちを連れて行ってくれました。
そして、こういうのをタレント(才能)と言うのだと思うのでした。

イタリア文化センターのコンサートは、チケットフリー。必要なのは、写真付き身分証明書。コンサート情報は、インスタやWebで得ることができます。


にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村


レオナルド・ダ・ビンチの誕生日


夜遊びatイタリア文化会館。
IMG_9215


4月15日はレオナルド・ダ・ビンチの誕生日。
それを記念しNational day of made in Italy として、エキジビジョンが開かれました。
ミラノと繋いだトークセッションのエーゴについていけなかった💦。

嗚呼、私のエーゴ。
自分の低脳を呪いたくなる ~。

しかしその後の、建築家Aldo Rossi とグッチのショーは面白かったです。
IMG_9220
IMG_9221

グッチは、デザイナーのアレッサンドロ・ミケーレが、故映画監督フェデリーコ・フェリーニに捧げた、2020年のショー。圧巻でした(YouTubeでも見られるヨ↓)。彼は現在ヴァレンティノのディレクター。

Aldo Rossiについては、一緒に行った友人が、すかさずWikiのページを送ってくれた。

インドにいながら、大好きな分野の文化を共有、共に育てる友人がいてすごく嬉しい昨今です。


イタリア人の友人たちは、「これまで、いろんな国に行ったけど、こんなにも真摯にイタリア文化を発信するイタリア大使館はなかった。今の在インド・イタリア大使は素晴らしい。」と、口々に言います。
そんな幸運な時期にデリーにいられて、ありがたく思います。

催しものは全てフリーチケット。事前申し込みと、写真付き身分証明書が必要です。


にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村


ブッククラブ第一回目

今月も忙しかったし、もう絶対無理!と思ったけど、最後はGoogle先生のお力を借り😅、出発時間ギリギリで読了。約束時間に約束場所へ駆け込んだ。


今月のテーマ本は「The lesson in forgetting」
Anita Nair/アニタ・ナイール著
彼女は、1966年ケララ生まれ。


言い訳になってしまうけど、女主人公の人物像がつまらなくて、最初は全くページが進まなかったのです。

ヒロインは金妻の(古い💦)主人公みたいな感じ。婦人雑誌に紹介されそうなキラキラした家庭が崩壊していく、マダムの苦悩。自分が描く世界の体裁を取り繕うことしか考えない女が愛するのは自分。絵の中でアナタが描くボクはボクではないし、居心地も悪い。そりゃ、男は逃げたくなるわナ。
…家庭が崩壊してからは少しずつ興味が湧いてきたけど、ヒロインは最後まで好きになれなかった。もともと金持ちでノーブルな人々の憂鬱が、「えっ、アンタの悩み、そこ?」ってなかんじで、私にはよくわからん。

しかし物語キーとなる少女のエピソードが強烈。インドで正義を貫く怖さ恐ろしさ。若くて純粋であるほど無謀になるのはわかるけど羊たちは彼らの正義で暴力化し、享楽する。集団狂気の前にはジェンダーとか女性の尊厳とかは机上の空論(冒険好きな若いお嬢さん、ホーリー気をつけて🙏)。

今回のブッククラブに参加したのは、私以外はインドで働く伊人女性ばかり。私以上に、ヒロインに対して辛辣な評が出ていて面白い。辛口批評は作家の描写にまで。正直、ホッとしました。よくわからないなあという箇所は自分の頭が悪いからかなぁと思っていたので。また、私がふんわりとつまらないと思った部分を、理路整然とその理由説明する人もいて、本当に読書が好きな方なのだなぁと感じました。
IMG_8154
次回のテーマになる本も、現在生きているインド人作家作品です。
私は、インドに対してこうした視点=「生きているインド人が描く現代のインド物語を知る」が足りなかったから、勉強になります。また参加者の殆どが、インド人作家の本を少なからず読んでいます。
また、英語・伊語両立に苦しんでいるから、そこにも光があたってとても嬉しい。

まさに末席を汚す、落ちこぼれ存在ですが、めげずに来月も頑張ります💪。

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村
プロフィール

Yuketta

こんにちはYukettaです。回り回って最初の駐在地ニューデリーに戻って参りました。4コマ漫画のように、最後はクスッと笑ってしまう日々を与えてくれるインドが大好きです。大変化を遂げたこの大都市と初めて出会った場所のつもりで向き合っていきたいです。

非公開メッセージはこちらへ
最新コメント
楽天市場
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

https://b.blogmura.com/overseas/delhi/88_31.gif
https://b.blogmura.com/overseas/india/88_31.gif
  • ライブドアブログ