陽はすでにカンジス川から

こんにちは、Yukettaです。夫の駐在に帯同して参りました。 危険情報や感染病情報は海外安全ホームページにお任せして、こちらでは楽しいインドの生活日記や様子をお届けしたいです。

#コーチ

Yukettaのケララ紀行⑤ハウスボートのディナー~御来光~朝食

ハウスボートのディナー
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日の入り時刻。船頭さんがエンジンをとめます。沈むまで、水と鳥の声だけの静かな時間が流れていきました。

その後は夕食準備。
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食卓には船員さんによる、素朴で優しい演出がされていました。
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そして、ケララのお料理も、優しい。塩分控えめだけどさまざまな香り、舌触りの違いが面白いです。
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生フルーツ(パイナップル)の入ったビリヤニを初めて頂きました。炊いてからサクッと混ぜるようです。焦がし玉ねぎの甘みと、パイナップルの酸味、サラッとお米、カリッとナッツ。
豊かだなあ、ケララ料理。
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デザートに、ホームメイドの焼き菓子と、ホットワインが振舞われました。やっぱり優しい。


ハウスボートで朝日、朝食、クルージング
バックウォーター、ケララの水郷地帯は、淡水と海水が混ざり合う場所で豊かな漁場でもあるそうです。ハウスボートは別名ライスボート。お米を運んだだけでなく、昔の人々の交通手段でもあったのだとか。

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御来光に手を合わせた後は、再びクルージングが始まりました。
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朝食時間です。
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朝食もアッパムが出てきました。
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このお米を発酵させた生地で焼いたパンに、シチューを含ませ、ぐずぐず~っとさせて頂くのが美味しい、優しい。
日本でもライスパンを食べるようになりましたが、ケララでははるか昔からお米のパンがあったのですね~。

焼きバナナは絶品。
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世の中にはまだまだ知らない食べ物、食べ方がたくさんある。そのことがよくわかりました。


朝食の後は、時間を惜しむようにクルージング。一面水草の中をゆっくり進みます。 
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両脇の棒の上には一羽一羽、鳥がとまっていました。

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ケララのハウスボート、ゆったりとした大人時間が過ごすことができ、サイッコーでした。いやはや、インドには豊かで贅沢な観光地があるものですね~。

さて、クラマコンを後にし、ここからインドの最南端、カニャクマリへ向かいます。旅はまだまだ続きます。

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Yuketta のケララ紀行②/コーチ観光

聖フランシスコ修道院
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5年前に喜望峰にたち、ガイドさんが
「あちらはインド洋、ヴァスコ・ダ・ガマは、大西洋からここを通りインドを目指しました。」
と言われた時、次の駐在先、またインドってあるかもな…という予感が過ぎさりました。
聖フランシスコ修道院があるコーチは、そのヴァスコ・ダ・ガマが没した場所。遺体はここで眠っていたそうですが、御子息がそれを母国へ戻したそうです。
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修道院内は、土足禁止。
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この写真、垂れ下がる布は、手動扇風機。 
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ロープを引っ張って風を起こすのだそうです。
コーチの夏、暑そうだなあ。



中国石網、コチ砦
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中国石網という漁を初めて見ました。
漁のそばには、魚屋さんが並んでいました。興味があるのは、鯖や鰯などの馴染み深い魚。
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鯵の量が鯖鰯に対して1:10くらいの割合。
デリーでも鯵に出会えるのは珍しいことになるはずダ。


大航海時代
観光しながら大航海時代に思いを馳せてみます。
人もたくさん死んだし、逆に巨万の富が築き上げられ、それによって文化も発展。
その頃からインド、ケララはアラビア海を臨み、その先はアフリカ、ヨーロッパ、背後に中国と対峙し、駆け引きしてきたのですね。ヴァスコ・ダ・ガマが生まれた2年後に応仁の乱。この時代は、残念ながら彼らの眼中に日本は入っていません。
この時代を読み解くたび
「ああ、彼らにとって、日本は極東の辺境。」
と、思う。もちろん室町時代に、日本は、日本なりの素晴らしい文明があったのですが。交流をしない、ということは、負けもしないが、歴史の中で認識もされない。
戦後の発展やバブルのおかげで、日本は経済的豊かになったけど、その貿易歴史の長さから見れば、活躍期間は本当に短い。大航海時代を経ている彼らから見たら「日本はまだまだ辺境から来た新参者と思われているに違いない」
という意識をいつも持っていたいと思います。また、「日本は素晴らしい、経済も技術も」
と、褒めて頂くことは多いけど、こうした時に、
「いえいえ、インドの貿易の歴史から見れば我が国はまだまだヒヨッコです。」
と言った返しをし、逆に相手の懐を語ってもらえる自分でいたいです。


カタカリダンスショー
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いやはや、素晴らしい舞台でした。この日1番の感激。メイクショーも面白かったけど、本番ショーも時間通りにピタリと始まり、その後は飽くことのない1時間でした。
水先案内人である歌い手の、時折入る英語説明も解りやすく、インドの旅先で見るショーとしては、私がこれまで見たものの中で、1番素晴らしかったです。

始めの数十分は、顔の筋肉の動かし方の説明がありました。カタカリダンスが、確固たるテクニックで演じ、踊っていることがよくわかります。
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今回の舞台の筋立ては、能の鬼女物に通じるものがありました。
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歌舞伎でいえば女形にあたる役者さんがとりわけ素晴らしく、なよやかに見えた女性の、鎧が取れて、狂っていく様は、見ていてゾクゾクと身震いしてしまいました。しかし、そんな激しさも、感情任せではなく、技術に則って表現されるもので、女の醜い場面を演じていても、様式美があり、凄いものを観た、という思いで劇場を後にしました。


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プロフィール

Yuketta

こんにちはYukettaです。回り回って最初の駐在地ニューデリーに戻って参りました。4コマ漫画のように、最後はクスッと笑ってしまう日々を与えてくれるインドが大好きです。大変化を遂げたこの大都市と初めて出会った場所のつもりで向き合っていきたいです。

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