陽はすでにカンジス川から

こんにちは、Yukettaです。夫の駐在に帯同して参りました。 危険情報や感染病情報は海外安全ホームページにお任せして、こちらでは楽しいインドの生活日記や様子をお届けしたいです。

デリー風景

色づくトマト

酷暑のデリー便りが届くたび、バルコニーのプランターが気になる私の心を読んだのか、お手伝いさんが、
「本当暑いので、プランター達が死にそうです。」
と書きつつ、一緒に、緑の写真を送ってくれました。IMG_1908
出発前に植え替えたトゥルシー、根付いたみたいだね。ヨカッタ~。

IMG_1905
デリーの今の時期の暑さは理解できるし、だから枯れても仕方ないと覚悟していたけど、心配してくれるお手伝いさんの気持ちが嬉しいです。


昨日良人が送ってくれた写真では、一年ぶりにガーベラが花をつけ、
IMG_1994
苗木屋さんがオマケで下さったトマトが色づいてきたことがわかりました。
IMG_1998
強烈な陽の光を浴びて、それは滋養があるでしょう。そして、明日は復活祭。夫さん、最初の一つ二つをどうぞ食べてくださいな☺️。


にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村

ニューデリー大変化のバス事情

 コロナ禍が落ち着き、デリーはほぼ通常通りと言われ、そんな中、はたと気づき、ウッソ〜っと驚いたことがあります。
それは、インドのバス。
 私にとって、インドのバスの記憶は↑のニュース写真でした。満員どころか、零れ落ちるほどの人が乗る動くバスが、スピードを落としたところですかさず乗り、同じく動くバスから降りる逞しい働く人びと。完全無菌パックの国で苦労知らずに育った異邦人は初めこそ、ハラハラしますが、冷たい心は日常化してしまいます。因みに上記ニュースは2013年のものです。

ギタさん
 20数年前、我が家で働いていた住み込みコックさんは、リクシャを使っていましたが、床拭き仕事のスイーパーさんは、この満員バスで通ってくれていました。彼女の名前をギタさんと言いました。ギタさんは、英語は通じないけど、家にたまに登場するネズミやムカデをガシッと捕まえて始末し、私が
「ギタさん、ありがとう~!」
と泣きそうに喜んでチップを渡すと、ニカっと笑っててくれる、頼もしいお手伝いさんでありました。

 その日、いつもは朝早く、良人の出勤前にやってくる彼女が来ません。彼を見送り、日が高くなってから、ネズミや蛇の前では頼もしいギタさんが、おんおん泣きながら家にやってきました。
 私も英語が下手くそだし、彼女は話せない。しかし、やっぱり苦手だけど、ギタさんよりは英語が話せる我が家と上の階の住人のチョキダール(ガードマン)さんたちと、その他大勢が、わいわい通訳してくださり、私はようやく事情を把握しました。なんと、バスから降りる時に誰かが押して、転んで怪我をしたのだそうです。動いている乗り物から降りる時に、更に危ない事が加わっただなんて。

 彼女の傷口を見なくちゃいけないなと、私は判断しました。パンジャビスーツのズボンは、下を捲り上げられないタイプだったので、我が家のベッドルームに彼女を入れて見せてもらい、私は、彼女が下着をつけていない事を知ります。果たして、インド女性はそうしたものなのだろうか?それはそれで、涼しくていいな、とも思いました。彼女の脚には擦り傷があったので、マキロンをふりかけ、消毒し、お金を少しあげてその日は帰ってもらいました。

 当時の4年間駐在中、ギタさんが遅れてきたのはその日だけで、その後も彼女は、無遅刻無欠勤を貫きました。ということは、4年の間、動くバスの乗り降りで怪我をしたのはたったの一回で、彼女はあの動くバスに飛び乗り、飛び降りを当たり前のように毎日していたことになります。

現在
時代は変わって、現在。
678708FD-32C4-4190-BA8C-96876ED3F61C
 コロナ禍が落ち着いても、満員バスを見ないので、バスを利用する人びとが、なかなか増えないのだなあと感じ、そのことをドライバーさんに尋ねると、彼は
「マダム、これがノーマルな姿だよ。」
と言います。
驚いたのは私です。運転手さんは、
「ほら、マダム、あそこが停留所、
45083634-FDA0-4269-807D-5DB5A79EB2AB
このバスはエアコン付き。
C629AF8B-14EF-426B-A33B-45DA96C05675
女性は、フリーパス、
ゲジリワルサンは、ウィメンをリスペクトしている、ナ。
CD0CB04F-2548-4491-AB97-A19F6E58C3E3
そこには、停留所が二つならんでる、ナ。
あっちの停留所からバスに乗れば、マダムは家まで帰れる、ナ。」
と、ごちゃごちゃ道路をスイスイ運転しながら、「それで男性からの不満はないのか」という浮かんできた疑問がかき消され、私がただ、ただ、
「え、え、え、え〜っ!!」
としか、相槌を打てないことを次々にスラスラ言います。

 そうなんです。あの人が沢山乗ったデリー交通事情の象徴のようなバス。あれはもうデリーには存在しないのです。人びとは、停留所から止まっているバスに乗り、停留所に止まってから降りるのです。それは東京の満員電車がもう存在しないくらいの驚き。そして、私が乗っている車からバスを見上げると、乗客はみな悠々と座っています。
FD9C5002-8BC2-40C8-8A2B-6DE693F62021
 インド、変わったね。本当に。このフレーズ、これまで何度呟いたろう。
でも私は、ギタさんの涙をずっと覚えて、心に留めておこうと思います。

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村

カーンマーケットの英国風パブ

良人からの写真シリーズ。
C7FC2730-9C86-4E2F-A3CC-314541DABACC

カーンマーケットにある英国風パブ/Chatter

House : https://thechatterhouse.com/ だそうです。
な、なんとオシャレな雰囲気。
ホームページの動画も、私の知らないインドの姿。
943830F2-2876-4010-9441-7805676A8E85
ピザも美味しそう。

初めてインドに住んでいた頃は、
「インド人はあんなに美味しいナンが作れるのに何故ピザは作らないのだろう?」
とよく文句を言っていましたが、次回行ったら
「そんな事言ってごめんなさい。」
しなくちゃいけなそうです。

プロフィール

Yuketta

こんにちはYukettaです。回り回って最初の駐在地ニューデリーに戻って参りました。4コマ漫画のように、最後はクスッと笑ってしまう日々を与えてくれるインドが大好きです。大変化を遂げたこの大都市と初めて出会った場所のつもりで向き合っていきたいです。

非公開メッセージはこちらへ
最新コメント
楽天市場
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

https://b.blogmura.com/overseas/delhi/88_31.gif
https://b.blogmura.com/overseas/india/88_31.gif
  • ライブドアブログ