昨日UPした、南インド料理のSagar Ratna のオーナー、ジャヤラム・バナンさんの2017年の記事を見つけました。
「月18ルピーの皿洗いからJayaram Banan Groupの会長へ」
Jayaram Bananで検索すると似たような記事が結構上がり、超有名人であることがわかりました。
Jayaram Bananで検索すると似たような記事が結構上がり、超有名人であることがわかりました。
内容はざっとこんな感じ。
1) 1953年、カルナータカ州ウドゥピで低い身分の家庭の7人の子の一人として生まれたジャヤラム・バナン少年。彼の父は息子の成績が悪いと、チリパウダーを彼の目に入れる残酷な人。
少年は13歳の時父親の財布からお金を盗み家出。
2) ムンバイ行きのバスの中で泣いていた少年を、同郷の村人がナヴィ・ムンバイのHindustan Organic Chemicals (何ちゅう名前じゃ!)略してHOCという食堂へ連れて行き、彼はそこで皿洗いマシーンとして最初の仕事を始める。
*当時生計を立てるためにウドゥピ出身者はムンバイへ群がった。
* 南インドを代表する料理、ドーサは、ウドゥピ出身の彼らが、ムンバイへ持ってきた。
3) バナンさんはその誠実な仕事ぶりで、皿洗いさんを経て、その後ウェイター、ヘッドウェイター、マネージャーへ。お給料は、月200ルピー(現在の日本円で300円くらい)。彼はここで8年働く。彼にとって厳しい時代ではあったが、ここでの経験が起業家スピリッツを育てた。
4) 1973年HOCを辞めデリーへ、そして結婚。
5) Central electronics limitedの食堂を設立する契約を手にする。
ここが彼の経歴のターニングポイント。彼の食堂は美味しいと評判になる。
*当時デリーにはHaldiram‘sのドーサしかなかった。人気があり簡単に手に入ったが、バナンさん的には、それはホンモノのドーサではなかった。
(Haldiram‘sのドーサ。コレお土産にイイね☺️)
*本格的なドーサは高級なレストラン(ロディホテルのウッドランズと、アンバサダーのダサプラカサ)でしか食べられなかった。
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ここで、バナンさんの脳内で野心的なアイデアが発動!
「高級ホテル並みの品質のドーサとイドゥリを、
ストリートの価格で提供しよう!!!」
6) 1986年12月4日、デリーのディフェンスコロニーマーケットで最初のレストランをオープン。店名は「Sagar」。イドゥリ、ドーサ、サンバルなどの南インドの主食を提供。初日の売り上げは408ルピー(現在の日本円で600円くらい)。
損失覚悟の価格。しかし料理の質はキープ。
7) 毎日朝7時から深夜まで精力的に仕事をすることで、Sagarの売り上げを伸ばす。
Sagarのモットーは
「質の高い料理、手頃な料金、行き届いたサービス」
8) 1991年、ウッドランズ(例の高級レストラン。当時はライバル店)を買収。
価格を20%引き上げこのレストランを「Sagar Ratna」と名づける。
9) 1999年ルディアナのホテルマハラジャリージェンシーに最初のフランチャイズ店をオープン。
10) 以後フランチャイズ店は全国36都市へ。そしてアメリカ、イギリス、オーストラリア、シンガポール進出。
11) 海岸沿いの町出身のバナンさんは、南インドの海町の楽しい料理を、内陸デリーにもたらすことを決意。2001年、ディフェンスコロニーにSwagathレストランをオープン(一号店Sagarから少し離れた場所)。こちらもヒットし17店舗へ。
12)2010年、両親を記念してSagarRatnaを故郷ウドゥピのカルカラにオープン。10ルピー(15円)で貧しい人々に食事を提供しています。
実は先日、サガール・スペシャル・ターリーが275ルピーなのはちょっと高いかナと、感じたのですが、それが回り回って10ルピーで食事をする人々のお腹を満たすことになるのなら、気持ちよく支払いをしようと、記事を読んでそう思いました。
いやはや、ストリートキッズからレストランのオーナーへ。これはNetflixでドラマになったら大人気間違いなしの、泥くさい花登筺風(古い😅)インド立身出世物語。また、なぜデリーでこんなにも魚介類が手に入りやすくなったのかという問いが、今回の私の来印以来ずっとあったのですが、このバナンさんの経歴は、それに対するかなりの解答となりました。因みにバナンさんの故郷「ウドゥピ」を検索すると、Wikiの「カルナータ州で最も急速に成長している都市の一つです。」というフレーズが目に飛び込んできました。こうして一連の情報を読んで、「インド、まだまだ成長を続けそうだ。」と思うのでした。
Sagar第一号店へ行った時の記事
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いやはや、ストリートキッズからレストランのオーナーへ。これはNetflixでドラマになったら大人気間違いなしの、泥くさい花登筺風(古い😅)インド立身出世物語。また、なぜデリーでこんなにも魚介類が手に入りやすくなったのかという問いが、今回の私の来印以来ずっとあったのですが、このバナンさんの経歴は、それに対するかなりの解答となりました。因みにバナンさんの故郷「ウドゥピ」を検索すると、Wikiの「カルナータ州で最も急速に成長している都市の一つです。」というフレーズが目に飛び込んできました。こうして一連の情報を読んで、「インド、まだまだ成長を続けそうだ。」と思うのでした。
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