久しぶりに映画鑑賞。

東京九段下のイタリア文化会館が提供する映画鑑賞会はいつも無料の上に、日本で公開されていない作品ばかりでイタリア好きにはたまりませんでした。
デリーのイタリア文化会館も同じく無料で毎週火曜日に映画鑑賞会が開かれていて、それらは外国人には珍しい、ネットフリックスやAmazon、AppleTVでは辿り着けない作品ばかりです。

昨晩の作品は、
「Enrico Piaggio - Un Sogno Italiano」。
「ローマの休日」でオードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックが乗った有名なシーンに使われたオートバイ「ヴェスパ」の会社(なんと航空機メーカー)の社長のお話し。時代は大戦直後から「ローマの休日」の1953年まで。
日本もそうですが、「三丁目の夕日」に代表されるように、大戦後復興のストーリーって希望とパワーがあって力がもらえる。そして押し寄せるノスタルジーの波に涙がほろり。
同じく敗戦国だったイタリアも、この時期は明日に希望を持ちながら人々が前向きに生きた時代なんですね。また、この時代の男性も女性も、お洋服のなんとエレガントなこと!お洋服好きな人もきっと楽しめる作品です。
この作品の前に同時上映された短編「Domenica Sera」が、現代の作品で何かの賞を獲得したそうなのですが、
「うへぇ、なんじゃこりゃ」
ってな作品で、現代の若者と家族の閉塞感を表現しており、ユニセックスと自由が行き着く先の哀しさを観ながら
「こんなところも、イタリアと日本は同じ道を歩んでいるなあ」
と、感じ入ったのでした。
鑑賞後は、お友だち夫妻とDivaでご飯。前述したように、敗戦後日伊両国は、似たようなメンタルで復興を遂げ自由謳歌後の現実に直面している…ううむ……ってな話は冒頭だけで、その後はイタリア人がいかに日本が好きか、日本人がいかにイタリアが好きか、そんな話で盛り上がりました。
在デリーイタリア人はDivaを本当によく使います。ご夫妻曰く、クオリティはハイアットのLa piazzaの方が上。しかし、Divaはコスパと質のバランスの良さで、イタリア人に受け入れられているとのことでした。イタリア人も関西の人と同じで、高くて美味しいのは当然で、コストに見合った質があって初めて評価の対象になるのです。Divaは、普段は会員証がないと入れませんが、昨日のような催しの時は、写真付き身分証明書があれば誰でも入場できます。

↑アーティチョーク650ルピー。
美味しかった~。INAでアーティチョークが恐ろしい値段で売られているのを知っているので、彼らが「コスパが良い」と話していることに私も納得です。
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