陽はすでにカンジス川から

こんにちは、Yukettaです。夫の駐在に帯同して参りました。 危険情報や感染病情報は海外安全ホームページにお任せして、こちらでは楽しいインドの生活日記や様子をお届けしたいです。

2022年12月

Yukettaのケララ紀行⑥州を越え印度最南端カニャクマリへ

ケララから州越え
タミル・ナードゥ州のインドの最南端、カニャクマリへ。ごちゃごちゃ、喧騒のインドがありました。
カニャクマリはヒンドゥの聖地なので、巡礼者が集まる街なのです。
巡礼地は、いつも、どこか朗らかな明るい気を感じる。きっと誰も幸せになる願い事と希望を胸にやってくるからですね✨。


雨で残念ながら夕陽は見られず。
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しかし、インドのわちゃわちゃ感を味わえて楽しかったです。


インド最南端カニャクマリの屋台
何語も通じず、笑顔と身振りだけで、お食事させて頂きました。
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店が賑わっており、回転が良いでしょうという理由でここを選択。
しっとり時々パリッとパロータが絶品。 
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わけわからん炒め物も旨かった~。

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ビールが欲しいよ~😅。



カニャクマリ御来光記
(カニャクマリはケララ州ではありません😅)
朝5時30分に宿を後にし、カニャクマリ、コモリン岬へ。
雨が降る中、巡礼らしき人々は裸足で岬に向かう。女性の殆どが真っ赤なサリーを身に纏っている。
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御来光を拝する位置取りをし、ぐるりと見回すとみなさん、真剣な表情。
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一見、仏頂面だけど、話しかけてきた女性に私たちがジャパニーズだと伝えると、一転、彼女と彼女周りの人々の表情が緩み、写真撮影大会に。お子さんやら、小母さんやら、おばあさんやらと、何枚も写真を撮った。いずれ私のボーボー頭、すっぴん顔が彼らの知り合いに回るのだろう。おそらくSNSにも😅。
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そんなことは、彼らの印度カゾクテキ大騒ぎのオモロさの前では、どーでもいいやって気持ち。


彼らは、バスに乗り65人で、やってきたのだとか。この日は、6日間の巡礼の最終日。おそらく、赤ん坊から年寄りまで、ご近所、親戚一同集まっての一大イベントだろう。皆が真っ赤なサリー。そんな彼らと一緒にいられるなんて、めでたいではないか。

御来光時間が近づくとほんのり東側が明るくなり雨が止んだ。
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予定日の出時刻ピタリに、サイレンと共に旗が掲揚された。
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陽の光をジリジリまっていたら、突然の激しい雨。東側は明るいのに‼︎ しかし、くるりと向きを変え、わらわらと岬を後にする人々。インド人、あきらめが早い‼︎‼︎ 朝日に執着はないの?巡礼最終日ではないの??

その後、屋根のある狭い通路で人々がおしくらまんじゅうのぐっちゃんこ。前に進みたいが、後ろに友だちだか、親類だかがいて、その人々と手を繋いでいたい、甲高い声で叫んでいるおばちゃんたち。その様子に人間味を感じ何とも言えない「おかしみ」を感じ雨に塗れながらニコニコしてしまう。それは「男はつらいよ」で、おいちゃんの家で寅さんがメロンを食べられなかった場面を目にした観客の、可笑し泣き笑いに似ている。
ああ、私の好きなインドだ。

カオスな人混みを抜けて、宿に戻り、カーテンを開けたら、その先に朝日が。夫婦で手を合わせた。
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本年も拙ブログを読んでくださりありがとうございました。「読んでます。」と、お声がけしてくださった方、すっごく嬉しかったです。ありがとう✖️1000の気持ちでした。
来年も、楽しく頑張りますので、どうかよろしくお願いします。


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Yukettaのケララ紀行⑤ハウスボートのディナー~御来光~朝食

ハウスボートのディナー
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日の入り時刻。船頭さんがエンジンをとめます。沈むまで、水と鳥の声だけの静かな時間が流れていきました。

その後は夕食準備。
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食卓には船員さんによる、素朴で優しい演出がされていました。
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そして、ケララのお料理も、優しい。塩分控えめだけどさまざまな香り、舌触りの違いが面白いです。
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生フルーツ(パイナップル)の入ったビリヤニを初めて頂きました。炊いてからサクッと混ぜるようです。焦がし玉ねぎの甘みと、パイナップルの酸味、サラッとお米、カリッとナッツ。
豊かだなあ、ケララ料理。
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デザートに、ホームメイドの焼き菓子と、ホットワインが振舞われました。やっぱり優しい。


ハウスボートで朝日、朝食、クルージング
バックウォーター、ケララの水郷地帯は、淡水と海水が混ざり合う場所で豊かな漁場でもあるそうです。ハウスボートは別名ライスボート。お米を運んだだけでなく、昔の人々の交通手段でもあったのだとか。

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御来光に手を合わせた後は、再びクルージングが始まりました。
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朝食時間です。
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朝食もアッパムが出てきました。
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このお米を発酵させた生地で焼いたパンに、シチューを含ませ、ぐずぐず~っとさせて頂くのが美味しい、優しい。
日本でもライスパンを食べるようになりましたが、ケララでははるか昔からお米のパンがあったのですね~。

焼きバナナは絶品。
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世の中にはまだまだ知らない食べ物、食べ方がたくさんある。そのことがよくわかりました。


朝食の後は、時間を惜しむようにクルージング。一面水草の中をゆっくり進みます。 
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両脇の棒の上には一羽一羽、鳥がとまっていました。

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ケララのハウスボート、ゆったりとした大人時間が過ごすことができ、サイッコーでした。いやはや、インドには豊かで贅沢な観光地があるものですね~。

さて、クラマコンを後にし、ここからインドの最南端、カニャクマリへ向かいます。旅はまだまだ続きます。

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Yukettaのケララ紀行④クラマコンのハウスボートへ

コーチ、Tajの朝食
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焼いてもらったばかりのドーサが美味しかったのはもちろんのこと、この日の私のヒットは、idiappam(イディヤッパム或はイディアッパム)。
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流水凛子さんの「南印度料理は美味しいぞ〜」によると、イディヤッパムは、アッパムの一種で、発酵した米の生地を細麺状にしたもの。


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汁物を混ぜて、ぐわしゃっとした時の食感がなんとも☺️。
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ラヴァッツァのコーヒーマシーンが注ぐカップッチーノの温度は完璧。シナモンも常備。さすがTajです。

ケララのハウスボートへ
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クマラコンと、アレッピーのバックウォーターを行き来するハウスボートに乗ってのクルージングだよ!
予定より1時間ほど早く着いてしまいましたが、すぐに乗船できました。 

錨を上げて出発。
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あれよ、あれよという間に、視界が開け、ゆったりお船旅がはじまりました。

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ウェルカムドリンク。
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船内は、のんびり空間が演出されていました。
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シャワー付き、水洗お手洗い。
トイレットペーパー付き。
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各部屋エアコン付き。
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お化粧台もありました。
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専属コックさんがケララのお食事を作ってくれます。

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ハウスボートの昼食IMG_6543
水田が広がる岸辺に錨を下ろし、お昼ご飯です。
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優しい滋味あるお食事。
私は、デリーで買うことが出来ないキングフィッシャーが呑めて嬉しかった~♪。
ぷっくりお米と、ヨーグルトのカレーが美味しくて何度もおかわりしてしまいました。
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Yukettaのケララ紀行③/南印度は美味しいぞ〜

南インドは美味しいぞ~
流水りんこさんの「南印度は美味しいぞ〜」読了。


面白かった~。
絵が綺麗!
第5章では、インド料理&アーユルヴェーダ食研究家の香取薫先生も登場。
自ら「料理ができない」と仰るりんこさんが紹介する南インド料理だから、とっつき易く、わかりやすい。
スパイスの知識もすうっと頭に入る。
そして、ポリヤルも、りんこさんの描かれるようになら、作って日々の食卓に取り入れてみよ~✊って気持ちになる。
今、ケララにいるので、食べたもの、食べたもの一つ一つ復習。
それがとても楽しい。

流水りんこさんと言えば、初駐在の2000年前後、「インド夫婦茶碗」を愛読していました。息の長い漫画家さんだなあ。
沢山ダウンロードしたのでこれからザクザク読むつもりです。
次は「アーユルヴェーダはすごいぞ~」に行きます!


とっても美味しいケララのぷっくりお米
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幾種類もあるケララのお米の食べ方の一つ。一口食べただけでファンになりました。
流水りんこさんの本によると、これはもみ殻をつけたまま一回茹でるのだそうです。それを天日で干して、脱穀。調理する前にもう一度茹でる。
すると、食感の軽いぷっくりお米の出来上がりです。
消化が良いせいか食べてもすぐお腹が空きます。
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バスマティライスのような香りは控えめ、おかずやカレーと一緒ならいくらでもたべられます。

追記
このぷっくりお米、Matta Riceという名前であることがわかりました。

↓日本ではアンビカショップで購入できます。


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Yuketta のケララ紀行②/コーチ観光

聖フランシスコ修道院
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5年前に喜望峰にたち、ガイドさんが
「あちらはインド洋、ヴァスコ・ダ・ガマは、大西洋からここを通りインドを目指しました。」
と言われた時、次の駐在先、またインドってあるかもな…という予感が過ぎさりました。
聖フランシスコ修道院があるコーチは、そのヴァスコ・ダ・ガマが没した場所。遺体はここで眠っていたそうですが、御子息がそれを母国へ戻したそうです。
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修道院内は、土足禁止。
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この写真、垂れ下がる布は、手動扇風機。 
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ロープを引っ張って風を起こすのだそうです。
コーチの夏、暑そうだなあ。



中国石網、コチ砦
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中国石網という漁を初めて見ました。
漁のそばには、魚屋さんが並んでいました。興味があるのは、鯖や鰯などの馴染み深い魚。
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鯵の量が鯖鰯に対して1:10くらいの割合。
デリーでも鯵に出会えるのは珍しいことになるはずダ。


大航海時代
観光しながら大航海時代に思いを馳せてみます。
人もたくさん死んだし、逆に巨万の富が築き上げられ、それによって文化も発展。
その頃からインド、ケララはアラビア海を臨み、その先はアフリカ、ヨーロッパ、背後に中国と対峙し、駆け引きしてきたのですね。ヴァスコ・ダ・ガマが生まれた2年後に応仁の乱。この時代は、残念ながら彼らの眼中に日本は入っていません。
この時代を読み解くたび
「ああ、彼らにとって、日本は極東の辺境。」
と、思う。もちろん室町時代に、日本は、日本なりの素晴らしい文明があったのですが。交流をしない、ということは、負けもしないが、歴史の中で認識もされない。
戦後の発展やバブルのおかげで、日本は経済的豊かになったけど、その貿易歴史の長さから見れば、活躍期間は本当に短い。大航海時代を経ている彼らから見たら「日本はまだまだ辺境から来た新参者と思われているに違いない」
という意識をいつも持っていたいと思います。また、「日本は素晴らしい、経済も技術も」
と、褒めて頂くことは多いけど、こうした時に、
「いえいえ、インドの貿易の歴史から見れば我が国はまだまだヒヨッコです。」
と言った返しをし、逆に相手の懐を語ってもらえる自分でいたいです。


カタカリダンスショー
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いやはや、素晴らしい舞台でした。この日1番の感激。メイクショーも面白かったけど、本番ショーも時間通りにピタリと始まり、その後は飽くことのない1時間でした。
水先案内人である歌い手の、時折入る英語説明も解りやすく、インドの旅先で見るショーとしては、私がこれまで見たものの中で、1番素晴らしかったです。

始めの数十分は、顔の筋肉の動かし方の説明がありました。カタカリダンスが、確固たるテクニックで演じ、踊っていることがよくわかります。
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今回の舞台の筋立ては、能の鬼女物に通じるものがありました。
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歌舞伎でいえば女形にあたる役者さんがとりわけ素晴らしく、なよやかに見えた女性の、鎧が取れて、狂っていく様は、見ていてゾクゾクと身震いしてしまいました。しかし、そんな激しさも、感情任せではなく、技術に則って表現されるもので、女の醜い場面を演じていても、様式美があり、凄いものを観た、という思いで劇場を後にしました。


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プロフィール

Yuketta

こんにちはYukettaです。回り回って最初の駐在地ニューデリーに戻って参りました。4コマ漫画のように、最後はクスッと笑ってしまう日々を与えてくれるインドが大好きです。大変化を遂げたこの大都市と初めて出会った場所のつもりで向き合っていきたいです。

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