グルガオン郊外の施設でクリスマス・アクティビティ。

以下、長いです😅。
ここは、犯罪による収監で親が育てられなくなった子どもや、親のネグレクト、暴力から政府機関が保護した子どもたちが生活しています。
どこの施設もそうだけど、その背景からくる悲壮感はなく、穏やかで優しい雰囲気が建物内にはあります。
年々、NGOへの締め付けが厳しくなっている昨今、そんな中でも、昨年会った小さな子たち(5〜6歳)が、すくすく大きくなっている姿をみると、毎日、毎日、地道に彼らの世話をする施設の大人たちの尽力に頭が下がります。
彼らと自分を比べるのは烏滸がましいですが、数年しかいない、私たち帯同の妻たちができるのは、ごくごく小さなこと。それでも、置かれた現実の中で、自分の将来を見据えて、計画し、生活する少女たちの談話から、希望をもらうのでした。
たまたまかもしれないけど、私が担当する施設のキャップに当たる方は、クリスチャン、更にカトリックであることが多い。そこで
「単純で超有名なメロディのラテン語賛美歌を教えることは出来ないか」
と、とある施設の先生に持ちかけたことがあります。何故なら、ラテン語は、アルファベットを扱う言語のお母さん。一曲でもそらんじて歌えたら、彼らのこれからの人生の中で、知識の高い文化人に出会った時に役立つと思ったから。
スペインの大学でも勉強していた、カトリック信者のインド人先生は
「とても良いことだけど、ここ、インドでは難しい。それは私がヒンドゥー教社会で一番苦しんでいること。」
とおっしゃいました。
また、昨日の施設、サンドラシェルターをまとめていらっしゃる女性もクリスチャンですが、彼女はクリスチャン色を出さないように、普段はものすごく気をつけているのだとか。
彼女たちの語りは、2021年にコルカタ(カルカッタ)のマザーテレサホームの口座が凍結された事とも繋がります。デリーに住むインド人は一見、モディさんが大好きでインド人民党を支持する人々が多いです。しかし一歩、人間関係を深めると、南や東北出身の人々からは、ヒンドゥー至上主義にたいする、大きな不満、非難を聞く事になります。
彼らの話によると
「ヒンドゥー至上主義を強めたい人々によって、ヒンドゥー教徒ではない人が経営する施設が追い込まれている」
ということになります。
そこで、昨日行った施設の先生のように、日々クリスチャン色を出さないように気をつけて、子どもたちのために活動し、奉仕するわけです。
しかし!
クリスマスだけは別。あんなにキリスト教の神さまの御子のご生誕を喜ぶ言葉に満ち溢れた、誠に宗教的なクリスマスソングを歌っても、その日をお祝いするクリスマスツリーを飾っても、全くお咎めがないのだとか。
「エーゴだと、意味わかっちゃうじゃん!」
と、聞いても、施設の先生は、口を揃えて、
「フェスティバルだから大丈夫」
と、言うのです。ここが「インドの不思議」と思うところですが
「なんで?どうして?理に適ってないじゃん」
などとは突き詰めず、
「できるのならやっちゃえ~♪」
と、企画したのが昨日のアクティビティ。
ボランティアメンバーやそのお子さんにも参加してもらい、みんなで楽しく、飾りつけし、クリスマスソングを歌いました。参加したお子さんの優しい心も、施設の子どもたちに通じたと思います。
クリスマスソングには、ポジティブで明るく幸せな言葉が散りばめられいます。エーゴのポジティブワードを覚えるならクリスマスソングが一番!と思うくらい。
新年に向かい、みんなが手と手を取り合い、
「Joy to the world 🌍 」を夢見祈る12月。
其処ここで起きている喧嘩がおさまり、誰も彼もBe Happy に。

にほんブログ村
