昨日、早朝から一気読み。

涙、涙。
スイス人をご主人にもつミャンマー人のお友だちが、
「私この本好き」
と2度メッセージをくれました。
調べてみたら、和訳があることがわかり、何がなんでも急いで読まなくてはいけない気持ちになり、夫に頼んで取り寄せてもらいました。
お話しは海外暮らしをする日本人の黎明期。
海の向こうへ渡った少女たちと日本ソサエティの出来事を「私たちの夫、私たちの子ども」と、複数形にして描いている。渡航前の不安から、尊厳皆無の初夜、厳しい労働、死と向かい合わせの出産、子育て、そして不義に至るまで、海外に住んだ先人たちは、コミュニティ中で、こうして数々の痛みを分け合って生きていたのだなあ。各国にある「日本人会」の大元は、ここが始まりだったのですね。
彼女たちが次世代に伝えたい日本人の個性、肝、美学、精神性等が、彼らの子どもたちに一蹴されていく構図は現代と似ていて切ない。そうしたものは、生死を伴う究極のシチュエーションでなければ発動しない事も。当時の人々の状況とは比べもにはならないけど、私も、普段は蔑ろにしている自分の中にある仏さまに気付き、カァッと火がつき、心の拳で抱きしめるのは、異国でその国の人々と対峙する時でした。
華やかなヒロインではない、この時代に生まれていたら、自分もこうなる運命だったかもしれない名もなき女たちを、歴史の彼方から掘り起こした良書。名もなき歴史を葬るのも罪と思う。
作者は、Jurie Otsuka。日系アメリカ人。訳されてる本は他に「天皇が神だった頃」。
日本が好きなお友だちのおかげで、一つ世界が広がった。感謝。
「私もこの本好き」
と、メッセージをおくります。







