「girl in white cotton 」
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今月末のブッククラブ課題本・読了。


2ヶ月かかった。嗚呼、私のリーディング能力😭。絶望しかない。外国語文学を学んだ人を心から尊敬します。
単純な状況描写は何とかわかるけど、心理描写や、詩的な表現となると、ボキャ貧だからお手上げ。Google先生に頼りました。

お話は現代インド富裕層母娘ドロドロ物語。
いやぁ、すごかった。
所謂インドでは当たり前とされている「決められた相手との結婚」。
「それがうまくいかない時はどうなっちゃうの?」
と言う外国人の素朴な疑問の答えの一つがこの物語。

主人公の母親は、幼児である娘を連れて、結婚生活から逃げ出し、プネの新興宗教アシュラムの教祖の愛人となる。
因みにココ、導入部です。

アシュラムで主人公は母親からネグレクトを受けます。やがて母親は教祖の愛人の座を奪われ、物乞いまでするようになり、見るに見かねた両親(主人公の祖父母)が母娘を引き取ります。

この主人公が、母親を含めた大人から受ける虐待が凄まじいのです。そして大人になってなお、現在認知症になった母親から辛辣な言葉や振る舞いを受けるのです。その心理的な底意地の悪さに、平凡な日本人(ワタクシ)は、もう唖然。何度本を閉じ立ち上がったか。
しかし、さらに読み解いていくと衝撃も衝撃、「こりゃあかんわ。」
の事実に辿り着きます。

とりわけ、禁忌によって閉じ込められた女の性が解き放たれた時の奔放さや情念にも驚く。その割に登場する男たちは女への尊厳が足りないように感じる(ウチのドライバーさんの方が、よっぽど奥さんを大切にしているよ、まったく🥹)。性の自由や奔放を追求しても、満たされないものは満たされないから、そこに女の深い不満が見え、それを悲しいとさえ思いました。
もちろん、富裕層の憂鬱やメランコリーには全く共感できないけれど。

著者は、Avni Doshi 。
1982年生まれ。インド移民の子としてニュージャージーで生まれ、ドゥバイ在住。母親がプネ出身。




本作は、ブッカー賞ノミネート本
フィクションですが、教祖のモデルとなった人は実在。



また、ボンベイ暴動(1992〜1993)も背景舞台になっていて、インド現代史に少し触れることができました。
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