先週末、デリーのチベットハウスで催された、イタリアアソシエーションの企画「チベットの精神」へ参加。
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華やかな催しではないけど、新しくいらした大使夫人も参加され、イタリア人のダライ・ラマ法王やチベット文化に対する関心の深さが窺えました。
実際はなしをすると、「ダライ・ラマは好き」と言うイタリア人は多いのです。
「ヨーロッパの人にとってのダライ・ラマってどんな風に伝わっているのだろう?」
そこにも関心があります。

チベットハウスには、1959年に祖国の政治的な激動からの逃れてきた人々が持ってきた貴重な宗教的、文化的な本や、仏画、仏像が公開され、また5000冊の原稿と書籍が収蔵されている図書館があります。
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煌びやかな美術館とは対極にある雰囲気ですが、チベットの人によってそれらは大切にされていました。
また、あの過酷な旅路で、これらを運んだのか、と想像すると、胸が締めつけられるような思いがします。



私は、企画者のエレーナさんを尊敬しています。彼女は、チベットだけでなく、インドの歴史、またインドのムスリムの知識も豊富。実は彼女が、「首都デリー」の著者、クシュワント・シンの存在を教えてくれたのです。
「『首都デリー』を読んだよ!凄かった!」
と話したら、
「そうでしょう、そうでしょう」
と言いながら
「次はTrain to Pakistanを」
と勧めてくれました。
知性溢れる彼女の企画はいつも、その世界のエキスパートが招かれます。私は常々、エレーナさんのそのエキスパートに対する敬意や、謙譲さと振る舞いを尊いなぁと思っています。

チベット問題に対して、私は何一つなす術はないけど、せっかく理解を深めやすい場所にいるのだから、せめて関心を持って過ごしたいなぁと、思っています。

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