陽はすでにカンジス川から

こんにちは、Yukettaです。夫の駐在に帯同して参りました。 危険情報や感染病情報は海外安全ホームページにお任せして、こちらでは楽しいインドの生活日記や様子をお届けしたいです。

エンタメ

おうちホーリー・明石焼き

ホーリーは、明石焼き
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夫婦でいただいた色粉をつけっこして、平和に家の中でお祝いしました。明石焼きは、ふわとろで旨かった~。夫が焼いてくれたので2025年夫料理第4弾。
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この時期のINAの魚屋は、甲殻類が充実しているように思う。昨日使ったタコもぷりぷり~♪。
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サラダはタコサラダ。やっぱり冷凍ぢゃないタコは美味しいです。


阿修羅のごとく
家にいたので、ネットフリックスの「阿修羅のごとく」を一気見。細やかに演出された昭和の世界を懐かしく観ました。



健気な女がどれだけ良妻賢母をしても、彼女が作る世界が決して全ての男にとって居心地が良いものではないという現実。向田邦子さんってシビア。そこが良いところなんだけど。描かれた世界は、どろどろとはしているものの、4姉妹に世間的な女の美徳や権利を武器にする隙を与えないところが快哉。「それを言っちゃ女が廃る」の線がはっきりしていて、そこに昭和女の誇りを感じました。

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一時帰国で映画鑑賞

野暮用で、一時帰国してました。
短い滞在日数で、バタバタでしたが、なんとか時間を作って、2本映画を観てきました! 両方とも映像だけでなく重要な台詞がたくさんあったので、字幕がなければ理解出来ませんでした。 

マッドマックス/フュリオサ
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「怒りのデスロード」でのフュリオサの慟哭の意味が、ここに!!!!

前作フュリオサのシャーリーズ・セロンが、登場するだけで背景への想像がうわぁと広がる存在感だったのに対し、アニャ・テイラーは、若さが前に出ていた。大好きな、素晴らしい役者さんだけど、セロンさまと比べると……うーむ、と感じましたが、観ているうちに、その若さ、青さがこの時点では良いのだと思い直しました。また彼女の眼力‼︎絵になるスタイル‼︎‼︎ファンの方には、何を今更と言われそうですが😅。

それにしても、この作品の底辺にある、偽善的な男女平等論ではない、女性讃歌感がたまらない。女を甘やかさないメル・ギブソン、ジョージ・ミラーの世界観、好きだなぁ。
前作が堪らなく観たくなり、帰りの飛行機用にダウンロード。またまた、トム・ハーディとシャーリズ・セロンの、言葉なき精神的な男女の繋がりに痺れ、涙を何度も拭いました。飛行機がたまたま空いていて、誰も隣にいなくて、良かった~。




オッペンハイマー
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実は観るの嫌だなぁ、と思っていました。でも、キリアン・マーフィーは大好きだし、何よりも、尊敬するとあるお仲間さん博士や、信頼するお友だちが評価していたので、隙間時間にねじ込んで観てきました。
観てよかった。
理由は3つで一つめは、大画面。
1番のクライマックスで、I MAXカメラが多用されているのだそうですが、それが主人公の顔のアップにも使われているのだとか。圧巻場面でした。

2つめは、俳優陣がゴージャス。アカデミー賞級の俳優が、えっ、この役で⁇と使われる、贅沢さ。

3つ目は、ある種のとりわけエリートの白人の感覚の再認識。
「日本に落とした理由、そこ?」って点は、白人にありがちな節操のなさ。
私も
「落としたから戦争が早く終わった」
とか、
「アイツらには核爆弾落とせ」
と言う白人に出会ったことはある。親しくなると出てくる「ホンネ」がこれで、日本人の私の前で、それを私に言うデリカシーの無さ。激しく抗議すると「悪気はなかったら」という軽薄さ。
でも、あの人たちの「ナイスミーチュー」とにこやかに手を差し出すその向こうの深層メンタルは、わかっておいた方が良いと思う。特に若い時に。生涯共感はしないけど。そして、あの感覚の人たちは永遠に変わらない。

映画は核爆弾だけでなく、戦後の赤狩り背景にも及ぶ。というか、そこからお話しが始まる。
映画評で、宇多丸さんもおっしゃっていたけど、アマデウス✖️サリエリの関係で、話が進んでいくところが興味深い。アマデウス・タイプって、あんな風に追い詰められるまで、サリエリ・タイプの捻じ曲がったジェラシーや憎しみに気がつかないんだろうな。

因みにオッペンハイマーは、後年バガヴァッドギータも読んでいたそうです。以下、Wiki 抜粋
「オッペンハイマーは後年、古代インドの聖典『バガヴァッド・ギーター』の一節、ヴィシュヌ神の化身クリシュナが自らの任務を完遂すべく、闘いに消極的な王子アルジュナを説得するために恐ろしい姿に変身し「我は死神なり、世界の破壊者なり」と語った部分(11章32節)を引用してクリシュナと自分自身を重ねた。「世界はそれまでと変わってしまった。我は死神なり、世界の破壊者なり」と吐露した。」


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デリーでサーカス!

サーカスへ行ってきたよ!
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面白かった ~。どこか懐かしくて、優しいショーでした。
会場は、家族連れがほとんど。
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小学校くらいのお子さんたちが、歓声をあげたり、前のめりになったり、踊ったりしながら、本当に楽しそうにショーを楽しんでいました。私が1番ワクワクしたのが、マニプールのタイガーです。

そうか、今は夏休み。
「涼しいホールでショーを楽しむ」インドの子どもたちは、こんな過ごし方もしているんですね ~☺️。毎年楽しみにしている家族もいるんだろうなぁ。

朝11時を皮切りに、一日4回のショーです。 
昨日が初日。
会場に貼ってある情報は17日までとのこと。

Youtubeのデモ



チケット↓https://in.bookmyshow.com/events/rambo-circus-delhi/ET00397948

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↑の写真のQRコードからもチケット販売WEBに飛べます。


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映画/“アタシがもっと欲しいモノ”


毎週火曜日、イタリアカルチャーセンターで、イタリア映画をチケットフリーで提供しています。

昨日の映画は、
「Cosa voglio di più」。
直訳すると、“アタシがもっと欲しいモノ”、と言うところか。
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邦題は「30日の不倫」
英題は「Come undone」 
「なんちゅう邦題や!」
と思っていたけど、邦題そのままのストーリーでした😅。
イタリア・ゴールデングローブ賞ノミネート作品。

仕事も夫も友人との余暇にも恵まれていても「埋められない何か」を見せられてもなあ。
しかし、いけないと思っていても、馬鹿だとわかっていても、そっちの道に進んじゃう人は、現実にいるわけで、ご主人に大切にされているのに「アタシがもっと欲しいモノ」の為に、他人の夫とセックスする行為に共感はできないけれど、その「ニンゲンだもの」な愚かさは偽りなく描かれていました。
唯一、美しいなぁと感じたのは、女優さんの裸体。綺麗でした。


不倫でなくても、その一口食べれば、呑めば、吸えば、身体に悪影響を与えると知っていも、口にしてしまうことから始まって、人ってわかっていても愚かなことをしちゃう、間違ってしまうもんです。

そして、私はキリスト教徒ではないけど、
「この中で罪を冒したことがないものだけが、石を投げなさい。」
と、おっしゃるイエスさまの教えに惹かれます。
だから、不倫は不健全だけど、それに陥った人に、関わりない人々全員が石を投げない世の中の方が、健全な気がします。

イタリア映画もヴィスコンティの「郵便配達は2度ベルを鳴らす」やペネロペ・クルスも名演の「赤いアモーレ(邦題😭)」とか、不倫を扱った名作が沢山あります。
中でも、奥さんが夫の過ちのツケをキッチリ払わせる映画「幸せのバランス」が、昨今見た中で、
「女性の権利が向上したのだなあ」
という意味で一番衝撃的で、過ちを犯したはずのご主人に、同情してしまうほどでした。

(字幕版)郵便配達は2度ベルを鳴らす
クララ・カラマーイ
2024-03-31



赤いアモーレ [DVD]
メディアファクトリー
2005-06-03



幸せのバランス(字幕版)
ルポ・デ・マッテオ
2018-10-26


30日の不倫
ジュゼッペ・バッティストン
2020-12-06



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屋根裏の仏さま


昨日、早朝から一気読み。
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涙、涙。


スイス人をご主人にもつミャンマー人のお友だちが、
「私この本好き」
と2度メッセージをくれました。
調べてみたら、和訳があることがわかり、何がなんでも急いで読まなくてはいけない気持ちになり、夫に頼んで取り寄せてもらいました。

お話しは海外暮らしをする日本人の黎明期。
海の向こうへ渡った少女たちと日本ソサエティの出来事を「私たちの夫、私たちの子ども」と、複数形にして描いている。渡航前の不安から、尊厳皆無の初夜、厳しい労働、死と向かい合わせの出産、子育て、そして不義に至るまで、海外に住んだ先人たちは、コミュニティ中で、こうして数々の痛みを分け合って生きていたのだなあ。各国にある「日本人会」の大元は、ここが始まりだったのですね。

彼女たちが次世代に伝えたい日本人の個性、肝、美学、精神性等が、彼らの子どもたちに一蹴されていく構図は現代と似ていて切ない。そうしたものは、生死を伴う究極のシチュエーションでなければ発動しない事も。当時の人々の状況とは比べもにはならないけど、私も、普段は蔑ろにしている自分の中にある仏さまに気付き、カァッと火がつき、心の拳で抱きしめるのは、異国でその国の人々と対峙する時でした。

華やかなヒロインではない、この時代に生まれていたら、自分もこうなる運命だったかもしれない名もなき女たちを、歴史の彼方から掘り起こした良書。名もなき歴史を葬るのも罪と思う。

作者は、Jurie Otsuka。日系アメリカ人。訳されてる本は他に「天皇が神だった頃」。
日本が好きなお友だちのおかげで、一つ世界が広がった。感謝。
「私もこの本好き」
と、メッセージをおくります。

プロフィール

Yuketta

こんにちはYukettaです。回り回って最初の駐在地ニューデリーに戻って参りました。4コマ漫画のように、最後はクスッと笑ってしまう日々を与えてくれるインドが大好きです。大変化を遂げたこの大都市と初めて出会った場所のつもりで向き合っていきたいです。

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