マザーテレサ・ハンセン病患者の家
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マンゴーやポメロが鈴なり。自然のマンゴー、完全オーガニック。施設はヤムナ川の向こう、デリーのはずれにあり、デリー中心部、ましてやグルガオンとは全く別の雰囲気。施設に向かう途中、ある通りに入ると運転手さんは
「マダム、この辺りは事件がたくさん起きている」
と言います。しかし施設周りには、自生のマンゴーツリーが至る所にあるとも言います。「アレコレ気にしてもしゃーない、受け入れよう!」とは思うものの、毎日口にする野菜の安全性が時に頭をかすめる身としては、何が本当の豊かさなのか、ホントわからなくなってしまいます。

今回、小学生くらいの男の子の患者さんがいて胸が痛みました。家族には受け入れられないのだとか。コロナでも私たちは経験したけど病への理解って難しい。男の子には、同病のお兄さんがいて、彼らはネパール国境付近で引き取られました。聾唖でもあるお兄さんは、比較的症状が軽いので、施設で患者さんのケアをする仕事をしながら男の子と一緒に暮らしているそうです。
一方、お母さんである患者さんと暮らす子供たちもいます。彼らはハンセン病のワクチンを接種し、教育も受けているそうです。こうした子どもたちの中には、大学に進学しキャリアをつみ世に出ていく若者もいるそうです。

この日の施設のおよそ250人ぶんの昼食は、施設のサポーター1人が支援したものでした。なんでも彼のお父さまの一周忌で、そのアニバーサリーとしてドネーションされたそうです。こうした「功徳を積む」と言ったアジア的な支援の仕方もあるのですね。
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清潔に保たれた調理場。ここで250人分の食事が作られる

見学中、
「ここの患者さんは、比較的症状が軽いな。」
と感じた部屋がありました。案内してくださるシスターにその思いをつたえると、それは当たりで、彼らは症状が軽いので一度は施設の外には出てみたものの、結局は物乞いをするようになり、再び戻って来た人々でした。こうして、施設に足を運ぶといろんなインドが見えてきて、絡まった糸が解けていく瞬間があります。

ここの施設で働く人々がたまらなく好きです。ほとんどが元患者、或いは前述したお兄さんのような軽い症状の患者。彼らは与えられた場所で黙って咲く花のよう。彼らから私は謙譲であることを学ぶ。こうしてさまざまな施設に足を運ぶようになって、ガンジーさんが「神の子」とおっしゃった意味がすこうし理解できるようになった気がします。
多くを語らず慎ましく誰か何かの為に働く人々こそ、インドの無形文化遺産と思う。そうした尊さは、インドだけに限らないけれど。


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