パンゴンツォの朝
夜は寒くて、ガタガタ震え、寝床があたたまるまで時間がかかった。
明けて早朝、震えながらご来光を待つ。
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日が昇り、光を浴びると、全身に太陽の熱が伝わる。凄まじい陽のエネルギー。
あたたかい!
お日さまありがとうございます。
自然に、目を閉じて手を合わせている。

パンゴンツォでお粥
体調を崩した良人に、ガイドさん(ラダック人)がお粥を持って来てくださった。
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私の分も準備して下さったのでご相伴に預かりました。あたたかくてありがたい。腹下しと違い、高山病は調子が悪くても、胃の中に何か入れた方がいいのだね。
また、テント泊で、灯りは夜にならないとつきませんでしたが、お手洗いは水洗。道中のお手洗いが旧式和式のハード編だったので、私には紙が使えるお手洗いが本当にありがたく(…あっ、ありがたいばっかり☺️)、それが嬉しかった。


さよならパンゴンツォ
テントを後にし、映画「きっと・うまくいく」の、パンゴンツォ最終ロケ地へ。
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朝早く風が止んでいるせいか、穏やかな空気と風景。
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風が強かった前日とはまた別の水と空の色。
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そして、澄んだ水に入ると、それは背筋がシャキーンとする冷たさ。
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光と絶景に囲まれ、誰も彼もハッピー。
砂地に、映画の小道具が準備され、みんな
「All is well きっと、うまくいく」
と言って撮影している。
私も良人とガイドさんと一緒に大きな声で「きっと、うまくいく」と、言い撮影しました。
みんなが幸せな気持ちになる、「3idiots」は、なんて凄い映画!
織りなす碧色の湖に心をのこし、ここから5時間かけて、ラダック、レーの街へ戻る。
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ここにもやはりチベットの旗、タルチョが風に靡いていました。


ダライ・ラマ法王の夏のお住まい
レーの宿に向かう途中、ダライ・ラマ法王の夏のお住まいに立ち寄った。
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コロナ禍のため、人のいない2度目の夏。コロナ前は毎夏行われる法王法話に、チベット仏教徒と旅行者が訪れるという。
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ラダック最後の晩餐会
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ギャコック。ラダック最後の夜のお食事は、伝統的なチベット料理鍋。


寺院や家庭で心動かされた工芸が鍋にも施されている。
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◉ギャコックを、頂くためには、1日前に予約しなくてはいけません。それもそのはず、中にはよく煮込んだマトン肉だけでなく、野菜と和えた鳥ミンチを大豆皮で包んで揚げたり、お野菜が包んであったり、楊枝に刺したお野菜があったり、まるでおでんのような仕込みなのです。お野菜もたっぷり。スープが美味しくてあったまるのでついつい飲んでしまいますが、給仕さんがやってきてどんどん足してくださいます。
美味しくて、あったかくて…チベット伝統鍋は、とても豊かでした。

◉パンゴンツォには、レーから日帰りで行けるツアーもありますが、私は泊まって良かったと思います。その理由の第一は、時間によって違う色のパンゴンツォの水と空が見られた事です。そして、御来光時、お日様のありがたさが身に沁み、自然への畏怖と感謝の念が心にうわああああっと広がって行ったことが、泊まらなくては得られない経験でした。


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