陽はすでにカンジス川から

こんにちは、Yukettaです。夫の駐在に帯同して参りました。 危険情報や感染病情報は海外安全ホームページにお任せして、こちらでは楽しいインドの生活日記や様子をお届けしたいです。

女児教育支援

一緒に少しずつ

9月からボランティアでスラムの6歳から7歳の子どもたちに歌を教えています。
インドの子どもたちに音程を教えるのは難しいので、ソルフェージュは、コダーイの教本を使って少しずつ、少しずつ始めました。すると、「コダーイはやっぱりすごい!」
と、思うことに。

学生の時「子どもの喉に一点ドは低すぎ、二点ドは高すぎる」と習ったのですが、私の子ども頃使われていたメジャーなソルフェージュ教材は一点ドで始まる音友の「子どもためのソルフェージュ」。
そして、私の世代では当たり前のように使われていたバイエルの最初の音は二点ド。
両方とも効率の良い教本ですが、子どもには高すぎ低すぎる教本を使ったのでは「歌うこと」は育たないと言う考え方もあったのです。とはいえ、昔、歌やピアノを教えていた頃は、初めに教える音は「ド」と言う固定観念からなかなか離れられませんでした。何か「子どもにはハ長調のドから始めなくてはいけないんじゃないか」と言う拘りがあったんですよね。ハ長調は正道ど真ん中みないな😅。でもそれは後から自分中で育った拘りだったのではないか…。

そして今、インドの子どもたちです。
「鳴っている音と、同じ音が出せるように」
が第一段階。そこで、過去の拘りを捨て「一点レ」から始めるコダーイの「333のソルフェージュ」を、思い切って使用。
↓こんな風にホワイトボードに書き出しいます。
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結果は成功!
6人のうち5人の女の子たちはレの音をレの高さで歌えました。続けてミの音も!ちゃんと正しく歌えました。
それでも、すぐに次の段階へ行かず、ちょっとしたバリエーションを加えるだけにして、この長二度音程を確実にしていきたいです。

他にも万歳したりしゃがんだりして音の高低を体に実感させる方法も試しています。
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こちらは女の子たちはすごく楽しそうにやってくれますが、コダーイのソルフェージュの方が確実な効果がありそう。

筆記の練習も始めました。
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まず丸を描く練習から。
ここから少しずつ音符を書く勉強をし、いずれ、書いた音と、鳴っている音、また自分が出している声の音が同じであることを認識させていくのです。

自分が出している声の音と書いてある音の一致。
鳴っている音と書いてある音の一致。
鳴っている音と自分の声の一致。
これは目が見えないヘレンケラーがWaterの綴りと、自分の手に流れる伝わる「水」が同じだと気づくのと同じです。

ある人には何でもない当たり前のことでも、この一致を認識するのに時間がかかる人もいる。
でも、サリバン先生がおっしゃったように、それがわかった時から音楽の世界はそれまでと違うものになるはず。とはいえ、地道で時間がかかるけど、女の子たちがストレスを感じないように楽しく進めていきたいです☺️。
ハンドサインもできると良いナア。


最初は、シャイだった女の子たちも最近は元気いっぱいに。ワガママを言えるようになるにはもう少し時間がかかるかな?
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みんな良い子。


ムスカーンスクールは支援を求めています。


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台本は外して

スラムの女児教育支援で詩の暗唱
少し前、日本の政治家がスピーチで原稿を見るかどうかが話題になったけど、実際ちょっとした会合でも、欧米の人は原稿を見ずに話す人が殆どで、そんな彼らの文化を私は尊敬しています。インド人も原稿なしでスラスラ話せる人が多くて凄いです。ちょっとくらいつっかえたり、間違えたりしても良い。原稿を見て一字一句間違わずに話すよりも、生きた言葉が伝わり、コミニュケーションに繋がるから。


さて、12月のイタリア・メーラで施設の女の子たちに、詩の朗読をしてもらうことになったのですが、彼女達に英語を教えるドイツ人のボラ友さんは、第一回目の授業で早々と台本を女の子たちから外させてしまいました。ボラ友さんが口伝えで詩を聞かせ、女の子たちに身振り手振りを加えながら何度も繰り返し話させるのです。また、こうして言葉に沿った振りが加わると早く言葉が覚えることができるのだそうです。
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暗唱の辛さはない。みんな楽しそう!

現在始めてから、およそ1ヶ月。全て詩を誦じている子たちが既に大勢いて、覚えていない子を引っ張っています。このクラスがなければ、ここ女の子たちはこの歳で
「一編の英語詩を覚える。」
と言う体験は出来なかったのです。
「教育って凄い。」
って思うし、子どもが知識を吸い上げる能力をもうもう
「神々しいっ!」
って感激します。

「早々と台本を取り上げて、話して話して、書かれていることを体に記憶させる。」
こんな教育方法にも、欧米の人がスピーチがうまい秘訣が隠されている気がしたので、冒頭の出来事を思い出したのでした。

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サンタが教室にやってきた


サンタが教室にやってきた。
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女の子たち、サンタさんに、お菓子をいっぱいもらってよかったね。Divaのピザも美味しかったね。
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絵本や歌の世界のものを実際に見るって子どもはどんな気持ちがするのかしら。私も子どもの頃はレコード盤の中に人がいて、その人はずっとピアノを弾いていると思っていたなぁ。
子どもに夢見る時代を作るのは、大人の務めだと思います。

寒い季節にクリスマスがあってよかったです。クリスマスやお正月に向かうウキウキした時期がなかったら、冬はもっと寒く感じるだろうナ。

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さよならランチ

スラムの女児教育支援チームと、
さよならランチ。
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あたたかいランチでした。
別れの虚しさを重ねていったら、その先にあるものはなんだろう。
それでも!置かれた場所で花を育て、咲かせるべく、転勤族妻は辿り着いた先で奔走します。再会出来たらそれは多大な努力か奇跡。二度と会うことのない人が殆ど。それを知っているから、今一緒に居られるひとときに心をこめます。
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さよならランチは、その最たるもの。涙はジョークに変えて、知と愛情働かせ、短いひと時を楽しい思い出にすべく会話を編み、そして帰り道でひとり、溢れた涙をぬぐって前を向きます。

Mi mancherai,Sarah.
Ti voglio tanto bene.


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狭い部屋バージョン


@スラムのアフタースクール

狭い部屋バージョン練習😅。
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来週開かれる、スクールのクリスマス会で、サンタさんに披露するためです。
先日の大使館パフォーマンスでは、女の子たちが萎縮していたので、昨日はとにかく音楽を身体から楽しむ方向でお稽古。
校長先生は
「出来るだけ上手に」
「お行儀よく」
「美しく」
と言われ、それは正論だと理解できるけど、小さな頃から西洋音楽の教育を受けていない女の子たちに、それを求めすぎると、萎縮に繋がってしまう。となると、本来の目的「情操教育」から外れてしまう。
それを証拠に、歌いながら自然に手を繋いで振る行為を、大きな女の子が注意してやめさせるようになってしまいました。これはたった一度、校長先生に注意されたからです。校長先生は、大使館での女の子たちの躾が伴った振る舞いをとても重要視されていました。
とはいえ、「稽古現場で自然発生的な生まれたハッとする瞬間を育てたい!」という私の願望もあります。また、仲間同士で監視し合う雰囲気が好きじゃありません。

礼節も大切だが、自由であることは芸術の基本です。

写真を撮ると、

「私が写す、私も写す、
Ma’am,Ma’am 
私が、私が、」
と、集まってくる女の子たち。
この、自己承認欲求に素直で、出たがり、目立ちたがり、自分好き、そして、天性の明るさを持つ女の子たちのネイチャーをどうやってコントロールと共に本番に活かせるか、そこをいつも悩みます。ウィーン少年合唱団やリベラ的な美しさを、施設支援者は女の子たちに求めていないと思うんだけどナア😅。
とにかく、サンタさんには、元気いっぱいな女の子を見てほしい‼︎

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プロフィール

Yuketta

こんにちはYukettaです。回り回って最初の駐在地ニューデリーに戻って参りました。4コマ漫画のように、最後はクスッと笑ってしまう日々を与えてくれるインドが大好きです。大変化を遂げたこの大都市と初めて出会った場所のつもりで向き合っていきたいです。

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