陽はすでにカンジス川から

こんにちは、Yukettaです。夫の駐在に帯同して参りました。 危険情報や感染病情報は海外安全ホームページにお任せして、こちらでは楽しいインドの生活日記や様子をお届けしたいです。

神田まつや

梅雨冷えのすだち蕎麦と、江戸前おばちゃんの給仕

蕎麦屋ナイト~♪
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昨日も寒かったのですが、季節ものを食べずにインドには帰れないので「すだちの冷かけ」を目指して淡路町へ。
珍しく並ばずに入れました。
冷水できゅっとシメたお蕎麦が美味しく感じる季節なのに、今年は涼しい(いや、寒い)んですね。
給仕のおばちゃんが、
「今日はお客さんが少ないからね、
ゆっくりしていってくださいね。」
と言ってくださり、江戸前人情をホワッと感じました。

冷たくてピヤピヤしたもので、お酒を呑むのが好きな私も、昨日は梅雨冷えを感じ茶碗蒸しを注文。蓋を開けたら青ゆず香がふわり。暑くなる前に季節は進んでいるのでした。
なるべく無駄な時間を作らないように、茶碗蒸しが来た時点で冷かけをお願いしたら、給仕のおばちゃんが
「熱いから、ちょっと時間をおきましょうか?」
と、気を遣ってくださった。

おばちゃん〜😭。

すっぴんで前掛けをし、気負いなく、待たせず、急かさず、絶妙の食のタイミングを見逃さない、おばちゃんの給仕。
食器を引く時も、こちらの頃合いを見て、
「ここしかない」
という時に、必要なものだけ引いてくださっている。

こういう阿吽の呼吸や無言の連帯って、学校の授業やマニュアルでは学べない。子どもの頃からの親や友人との関わりで得ていくものだよなぁ。
「私は、私の世界でこれができているかな?」
と顧みてみる。
とはいえ、女という性を受け「おばちゃん」の中にいる事を幸せと思う。尊敬すべき、その道の、名もなき凄腕おばちゃんがたくさんいるから。


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節句

神田まつや本店の5月5日節句そば『くさきり』のおしらせが入ったので、いそいそと。

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日本で、季節の区切りを食せる…なんてありがたくってしあわせ。
夕方5時に行ったけど、すでに行列。
「『くさきり』がなくなっちゃったらどうしよう~💦」
と一瞬思いましたが、
「いやいや、まつやさんだからそんな事は絶対にない」
と信じて30分ほど待ちました。
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店内の給仕はおばちゃんのみ。
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おばちゃんは呑兵衛のタイミングを熟知しているから、絶妙な間合い。
アテとのみものは同時進行。
呑み時間は急かされない。
しかし、蕎麦は待たせない。
すごいっす。

「くさきり」、旨かった~。
なんだか穢れが祓われるかんじ。
前述の心配は杞憂。
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のち、「もり」に行き、
もう一度「くさきり」。
計三枚でシメました。

ビール中瓶、熱燗1。
蕎麦を中心に、呑みは少し控え、7時前には店を後に。

帰宅後、炭水化物を目一杯頂いたしあわせに包まれて就寝。でもお蕎麦って消化が良いですね~。
現在朝5時前。
お腹がぐぅと鳴ってます。



映画を一本
ヴィヴァルディと私
同じく「個性ある際立った女性が生きていく厳しさ」を描いた「ハムネット」と比べ、こちらの方が感情移入できました。
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舞台となるヴェネチアのピエタ慈善院は孤児院で、引き取られた女児は結婚しない限り、生涯をここで過ごします。
しかし、この中で音楽的才能を発芽させた少女は、慈善院付属音楽院の「合奏・合唱の娘たち」として本格的なオーケストラの一員に育てられる。この指導者として若き司祭ヴィヴァルディが登場するのです。

物語の中でヴィヴァルディが主人公の第一ヴァイオリン奏者の女の子に「君からは演奏を他者から褒められたいという欲を感じ取れない」
と言うシーンがあります。
インドで孤児院に行くと普通は子どもたちがいっぱい持っているはずの欲望を感じず、その表面は静かであることを思い出しました。

孤児院といえば、インドでイタリアの方に出会うようになって、彼らがボランティアの中でただお金をポンと寄付するだけでなく、施設に行き、孤児を抱き上げ抱きしめ、彼らにに教育を与えることに献身したり、またインドの孤児をひきとり、自分の子どもと一緒に育てている人々の例を実際に見るようになったのだけど、もともとイタリアの歴史の中にこうした下地があったのかと、新たに目を開かせられたエピソードでもありました。
イタリア語ピエタの意味は「慈悲」です。

映画では妻を亡くしたお金持ちの老人に見出された少女が、施設への寄附金と引き換えに売られるよう引き取られる場面があります。それはおそらくましな方の例で、少女たちの人生は想像できないほど過酷であったでしょう。しかしヴィヴァルディに音楽の霊感を与えられた生徒の中には、音楽によって「このひとときの為にすべてを無くしても良い」ほどの恍惚と渇望の時を得た少女がきっといたと信じられるのでした。


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プロフィール

Yuketta

こんにちはYukettaです。回り回って最初の駐在地ニューデリーに戻って参りました。4コマ漫画のように、最後はクスッと笑ってしまう日々を与えてくれるインドが大好きです。大変化を遂げたこの大都市と初めて出会った場所のつもりで向き合っていきたいです。

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